伝統のモリワキマフラー
伝統のモリワキマフラー
昨年50周年を迎えたモリワキは、現在まで様々なタイプのマフラーを作ってきました。その中でも、創業当初から、モリワキ本体と同じ歴史を持つ伝統のマフラー、それが モリワキワンピース です。現代にいたるまで脈々と受け継がれ、最新の車両にも数多くラインナップし続けている モリワキワンピース の最新代表作、Z900RS 23- ONE-PIECE BLACKを紹介します。
昨年50周年を迎えたモリワキは、現在まで様々なタイプのマフラーを作ってきました。その中でも、創業当初から、モリワキ本体と同じ歴史を持つ伝統のマフラー、それが モリワキワンピース です。現代にいたるまで脈々と受け継がれ、最新の車両にも数多くラインナップし続けている モリワキワンピース の最新代表作、Z900RS 23- ONE-PIECE BLACKを紹介します。
世の中では、ストレート管、ショート管などと呼ばれることもありますが、モリワキの呼称は過去からずっとワンピースです。
排ガス規制、騒音規制、排気熱、性能確保などの制約がますます厳しくなり、必要なマフラーボリューム(管容積)が大きくなってきている最新の車両においても、往年のネイキッドスタイルを彷彿とさせるその細身のワンピースデザインにこだわり抜いています。
外観からは見えない細部には、 性能・サウンド・法規対応など様々な課題をクリアするための独創的な機構や内部構造が隠されています。その一部を紹介します。
出力性能は、フロントパイプとテールパイプのサイズと管長、集合方式、触媒の仕様、消音器の構造など、様々な要素で決まります。車両ごとに最適な出力特性を達成すべく、これまで積み上げてきたノウハウを活かし、前述の様々な要素を最適化しています。ストリートの実用域でパワフルかつ乗りやすい出力特性を追求し、シャーシダイナモと実走評価を繰り返しています。Z900RS ONE-PIECE BLACKは、実用低速トルクの強化及びピークまで伸びやかに吹け上がるパワーフィーリングを達成しました。サウンドも同様。消音器の構造・サイズ・材質など、様々な要素で決まります。音量の調整だけでなく音質にこだわり、材料の肉厚までコントロールして音の調律を行います。
マフラーは常に高温の排気ガスと排気圧力、振動など様々なダメージにさらされています。モリワキは創業以来、末永くユーザーに使っていただけるよう、最高の品質の商品をお届けできるよう、常に品質向上に努めています。
その一例を紹介します。
Z900RS ONE-PIECE BLACKは、耐熱・耐食性に優れたステンレス材で構成されており、その構成部品は、職人の手により溶接組み立てされています。部位ごとに最適な溶接方法と溶接条件を用い、細心の注意と熟練した職人の溶接技術を最大限投入し、十分な溶け込みを維持しながら均一な溶接ビードで美しく溶接されます。
この箱の内部は高温高圧の排気ガスが圧力変動を繰り返しながら流れます。さらに箱上面にはステーが取り付けられ、マフラー取付けの強度部材としての役目も担っており、常時様々な振動や荷重を受けとめています。Z900RS ONE-PIECE BLACKのサブサイレンサーの上下板平面をよくご覧ください。モリワキはこの内部圧力変動や振動にしっかり耐えうるように、板平面にあらかじめプレスでリブ成形し、剛性を上げた部材で箱を組み立てています。そしてその側面には、こっそりとMORIWAKI EMGINEERINGの刻印も忍ばせています。見えないところにもしっかりこだわって品質を確保しています。
ワンピースのテールパイプは、斜めカットされた3本のパイプを溶接でつなげることで、その独特のデザインが成り立っています。しかし、マフラーの使用構造上、そのパイプの折り曲げ溶接部近傍には応力が集中し、強度的なネック部位となります。モリワキでは、その溶接部に専用にプレスリブ成形された補強パッチを追加溶接することで、疲労強度を保っています。わざわざのひと手間も惜しみません。
モリワキのストリート用マフラーは、全て「JMCA登録性能機関」の認証を受けた法規適合マフラーです。公的機関で必要な試験を受け、年々厳しくなる騒音規制・排気ガス規制をクリアしたもののみをお客様にお届けしています。発足当時からJMCAに所属し、いつの時代も社会と調和しながらバイクライフを楽しめるマフラーやパーツを提供することが弊社のポリシーです。