日本での「GP-MONOクラス」に参戦可能な4ストローク250ccモトクロッサー用エンジンを積んだ、モリワキオリジナル純レーシングマシンです。

今後のモータースポーツ業界における底辺(若年層)の拡大を最大の目的としてモリワキは競争力の高いマシンの製作を進めてきました。

MDとは「Moriwaki Dream」の略称
MORIWAKIの夢を乗せ、世界最高峰のロードレース「MotoGP」に挑戦したオリジナルマシン「MD211VF」(2003~2005年に参戦)
その名と夢、精神を引き継ぎGP-MONOへの挑戦を続けている。

より多くの人に手軽にバイクを楽しんでもらいたい、その為にはコストを低く抑える事、そして誰もがライディングの技術を磨く事ができる事。

ライディング技術を身に付けないまま、高性能のバイクに翻弄されるという「見えないギャップ」の危機感から、モリワキは誰もが「乗りこなす楽しさ」を感じる事ができるバイク「MH80R」を創りました。

そして、レーシングマシンが2ストロークから4ストロークへ移行している今、MH80Rのコンセプトを引き継ぎ、純レーシングマシン「MD250 series」の開発、販売を進めています。

環境問題などの理由で、国内メーカーでは今後2ストロークレーシングマシンの生産が数年内に消滅することが決定しました。
「それに変わるクラスを作らなければいけない」という考えを基に「2006年」から「MFJ全日本選手権シリーズ」にGP-MONOクラスが誕生。

クラス創設当初は、各チームともGP125レーサーの車体とモトクロッサー用エンジンを組み合わせ、手探りでマシンを製作していました。
入門クラスとして開設されましたが、マシン製作には技術的なノウハウが必要で、車輌手配の難しさから、全日本ではエントラントが集まるものの地方戦では普及が難しい状況でした。

その状況を見て、MORIWAKIは手軽にレースに参戦する環境を作れば、モータースポーツ業界の底辺(若年層)拡大にもつながるのではないかと考え、コンプリートマシンの製作に踏み切りました。
現在はHONDAエンジン搭載の「MD250H」の販売のみですが、条件等が整えば他メーカーエンジン搭載の車輌を販売する予定です。

MORIWAKIがMD250の開発を最終的に決定した理由は、2006年度の全日本を技術者として、技術的観点から考えた際、タイヤの限界が車体周りに勝っているため、転倒のリスクが比較的低く、安全に速く走らせる事が出来る車体だと確信したからです。

MD250Hは4ストローク純レーシングマシンです。
造り込みには妥協が無く、様々なパーツの投入、ディメンションの変更等の膨大なテストを繰り返しました。

乃村康友選手をメインに開発を進めていますが、山口辰也選手、森脇尚護選手も開発に加わっています。その結果、全日本では乃村選手が2007年度ランキング3位に入る成績を残しました。

現在販売している車体は乃村選手の物とほぼ変わりはありません。ライダーの成長もありますが、全日本トップクラスを走っていた実績が車体のポテンシャルを示しています。

MD250の特徴の一つとして、車体設計のコンセプト「コスト削減より耐久性を重視」という事に重点を置いています。

高額な金額をお客様に負担して頂くからには、「出来るだけ長い間トップレベルで走れる車体でなくてはならない」という考えと、「長くレースを続けるためにはお金をできるだけかけない」という所も重要なポイントだと考えています。

「レースに勝つ」、それも大事な要素です。しかし、「モータースポーツを楽しむ事」これも大事ではないでしょうか。

MD211VFで世界選手権「MotoGP」に参戦する為、ヨーロッパに何度となく遠征を繰り返しました。そこで我々が感じた事、日本とヨーロッパのモータースポーツに対する情熱の差に愕然としました。子供から年配の方まで、男女問わず幅広くレースを楽しんでいる。サーキットに行けばスタンドは超満員、人で溢れ返っていました。日本ではどうでしょうか。世界に名立たる4メーカーが存在するにもかかわらず、盛り上がりという意味では足元にも及びません。悔しいですよね。
日本でもモータースポーツが盛り上がらないハズがありません。それはMORIWAKIだけではできません。しかし、キッカケを作ることはできます。
MORIWAKIはMD Seriesを通じて、一人でも多くのお客様とモータースポーツの楽しみを分かち合いたいと考えています。このマシンでスポーツ走行を楽しむだけでも良いのではないのでしょうか。
MDをきっかけに「未来のGPライダー」が育ってくれれば・・・。MORIWAKIとしてこんな嬉しいことはありません。

MORIWAKIは過去に「MH80R」というHONDA NS-1の車体周りとCR80MXのエンジンを組み合わせた、GP80クラスのロードレーサーも販売していました。

MH80Rを製作するにあたっての大きな2つのコンセプトは、「できるだけコストを安く、より多くの方にバイクを楽しんでいただく」ということ、また、「ライディング技術向上のためのツールとしての役割を持つ」と言うことです。
コストを削減するために、あえて市販車輌のフレームとモトクロッサー用80cc 2ストロークエンジンという組み合わせを採用し、パーツは出来るだけ純正を使い、試行錯誤を行いました。

これには「もう一つの理由」があり、意図してバイクの性能を上げない様にしたことです。限界が低いという事は、挙動やエンジンのキャラクター等、限界を把握してバイクを走らさなければ、タイムには繋がりません。ライディングに思考を入れ、トライを繰り返していくと、必然的にライディングに必要なスキルが身に付いていきます。
初めてMHに乗り、「なんだこのバイクは」と感じた方が多かったかもしれません。止まらない・グリップしない・うまく曲がらない。しかし、走れば走る程このバイクの重要性に気が付いたはずです。確実にバイクをコントロールしなければいけないという事、つまり悪い癖を直すには適しているという事です。

今でも国内外のトップライダーがMHでトレーニングを行っていること、WGPやWSBを戦っている多くのライダーがMH80からスタートしてきたという事実が、何よりこの重要性を物語っています。