■MotoGPのあゆみ

ライダー変更、元250世界チャンピオン
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オリビエ・ジャック / 2000年WGP250世界チャンピオン

 ブルノの翌日、あるライダーがMD211VFにテストライディングした。オリビエ・ジャック。2000年に中野真矢と歴史的なポイント争いをし、WGP250クラスの世界チャンピオンとなったライダーである。そのジャックがMDに乗り、前日のレースタイム、それもトップクラスに匹敵するタイムをマークしたのである。

そしてライディング後のジャックのコメントは森脇を感心させるものだった。「コーナーのどこの部分でマシンのなにが原因となる現象がこう現れる」。チャンピオンを経験したワークスライダーとはこうも凄いものか。森脇はもてぎのレースに出たいと申し入れてきたジャックを急遽起用することにした。昨年の鈴鹿GPと同じようにWCMの枠で参戦できることが決まっていたからだ。ジャックはセパンテストから参加し、そのコメントはマシン開発を一気に加速させた。