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RIDER

  • 名前 高橋 裕紀
    出身 埼玉県
    誕生日 1984年7月12日
    ゼッケン 72
    参戦クラス JSB1000
  • 名前 清成 龍一
    出身 埼玉県
    誕生日 1982年9月23日
    ゼッケン 23
    参戦クラス JSB1000

RACEREPORT

Round.9 SUZUKA / JSB1000

11月4日(日)決勝レース
KYB MORIWAKI MOTUL RACING悲願の初優勝!今シーズンの有終の美を飾る。

RELEASED:2018.11.4

全日本ロードレース最終戦「第50回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿」の決勝レースが開催された。前日まで好天に恵まれたが決勝日は朝から雨。このウィークで初めてのウェットコンディション。雨にも拘わらず地元モリワキを応援する大勢のファンが鈴鹿サーキットに詰めかけた。

朝のウォーミングアップ走行、清成龍一は3番手、高橋裕紀も4番手につけてウェットコンディションでの手応えを掴んで決勝レース1に臨んだ。 レース1は10周の超スプリントレース。雨脚は朝よりも強くなり4列目からのスタートとなる高橋と清成はスタート直後の激しいウォータースクリーンの中、1コーナーに進入する。 高橋は3つ順位を上げて7番手でオープニングラップを通過、清成は12番手。高橋はさらに2つ順位を上げて5番手につける。2分17秒509のベストタイムをマークすると17 秒台を連発、先頭集団と遜色のないタイムで走行を重ね、5番手でチェッカーを受けた。清成は朝のウォームアップ走行では解消したチャタリングに再び悩まされ、ペースが上げられず10位でチェッカーを受けた。

決勝レース2はウェット宣言のため2周減算の18周となった。雨は止み、路面コンディションは非常に難しくなっていた。レコードラインは乾いているようにも見えるが西コースやホームストレートでは水しぶきが上がる。ここでモリワキの2人はインターミディエートをチョイスした。これが功を奏する。  今シーズン最後の決勝レースがスタート。10番グリッドからスタートした清成はオープニングラップを6番手で通過する。先頭グループが2分17秒後半で走行する中、清成の2周目のラップタイムは2分16秒109。約1秒速いタイムで3番手に浮上する。  一方高橋は、12番グリッドのイン側からアウト側へスルスルっと絶妙なスタートを切ったが集団に行く手を阻まれ外側へ弾き出されて16番手まで大きく順位を落としてしまう。しかし前の集団が2分21秒前後でラップする中、高橋は2分19秒台。その差は歴然で3周目には12番手、5周目には7番手まで順位を上げる。  3番手に浮上した清成の猛追は続く。前を行くワークスチーム2台に対して4周目のS字コーナーで2番手に浮上、そしてその先の逆バンクでインを突いてついにトップに浮上する! トップに立った清成はさらにペースを上げる。2番手より約1.5秒〜2秒速いラップタイムで後続との差をドンドンと広げる。最終的には 23秒799の大差を広げて独走優勝!モリワキにとって悲願の最高峰クラス初優勝をもたらした。  高橋も前を走る集団より約約1.5秒〜2秒速い2分15秒から16秒台のラップタイムで追走、8周目に6番手、10周目に5番手、そして11周目には4番手にまで浮上する。しかしその時点で先頭集団とは約20秒離れてしまいゴール時点で9秒差まで追い詰めるものの惜しくも表彰台には届かず4位でチェッカーを受けた。

KYB MORIWAKI MOTUL RACINGの今シーズンは終了した。 厳しいレースウィークを過ごすこともあったが高橋と清成が収集した膨大なデータでマシンは確実に進化している。そして、今年の集大成とするべく臨んだ最終戦で見事に優勝、有終の美を飾った。しかし決して現状で満足はしないのがモリワキ。明日からチーム・ライダーが一丸となって更なる高みを目指す。 今シーズンの熱いご声援をありがとうございました。

高橋選手コメント
「決勝日がウェットとハーフウェットになったのはモリワキにとっては運が向いていたかなと思います。ちょっとしたことで上位から20番手くらいまで下がってしまう状態だった前日までの走行と比べて、安定して上位に食い込めたことは非常に嬉しく思いますし、チームとピレリタイヤのおかげだと感謝しています。レース2では優勝争いできる条件は整っていましたが、スタートで集団に飲み込まれてしまい後方に沈んでしまいました。そこから挽回して追いついたときにはトップとの差が開きすぎていました。 今シーズン、オートポリスでの3位表彰台、岡山でのポールポジション、今回の表彰台まであと一歩などを鑑みるとちゃんと地に足が着いた状態でチーム力が上がってきて、手応えのある成果を実感できた一年でした。今シーズンの皆さまからの熱いご声援を本当にありがとうございました。」

清成選手コメント
「昨日まで悩まされ続けてきたチャタリングは朝のフリー走行で症状が出なかったのですが、レース1ではリアタイヤがフラれてグリップせず何回かハイサイドしかけました。レース2も雨だと思ったのでレース1はタイヤマネジメントを掴むことに徹しました。レース2、実はサイティングを終えた時に自分はスリックタイヤで行こうと考えていました。カットスリックが好きでは無いと言うものありますがこのコンディションならスリックでもいけるかな、と思いました。しかしピレリとチームスタッフがインターミディエートを強く推すのでみんなを信頼してそのタイヤを履きました。結果的にそのタイヤが見事に機能してグリップも良かったのであのペースで走れたのだと思います。今シーズンはなかなか理想とするマシンのセットアップを詰められず厳しかったです。このままシーズンを終えるのはイヤだな、と思っていたところ最終戦で優勝できたことは本当に良かったです。ここまで自分を信じてくれたチームに感謝しかありません。また、モリワキに対する熱いご声援を送って下さったファンの方にも改めてお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。」

11月3日(土) 公式予選
全日本ロードレース最終戦。 レース1、高橋裕紀10番グリッド、清成龍一11番グリッド。レース2は清成10番グリッド、高橋12番グリッドからスタートする。

RELEASED:2018.11.3

今シーズンを締めくくる全日本ロードレース最終戦が三重県・鈴鹿サーキットで開幕した。

高橋裕紀と清成龍一の2台体制で臨む2シーズン目。モリワキオリジナルチューニングを施したHonda CBR1000RR モリワキ改は着実に進化しているものの、トップチームにはまだ及ばない。しかし開幕戦では清成が3位表彰台、第3戦オートポリスで高橋が3位表彰台、第8戦岡山でポールポジションを獲得するなど予選・決勝を通じて上位に食い込むことが常連となってきた。鈴鹿サーキットはモリワキの地元、大勢のモリワキファンが見守る中で有終の美を飾るべくチームとライダーは準備を重ねてきた。

今大会は「MFJグランプリ」として開催、2レース制となる。各ポイントに3ポイントがボーナスポイントとして加算される。木曜日の特別スポーツ走行からレースウィークがスタートした。 高橋は今シーズンの集大成としてマシンを仕上げるべく細かい部分まで含めて徹底的に検証・トライを繰り返してネガな部分を消していく。清成は、ハンドルバーやシートの位置などポジションを大きく変えた。 1本目、清成2 分8秒742、高橋2 分9秒730、2本目、清成は2分8秒167で総合9番手、高橋2分8秒878で総合11番手。ここからさらにマシンのセットアップを詰める。

金曜日のART合同走行は強い日射しが照りつける好天。午前中の1本目、清成が6秒台に入れる2分6秒980で1本目の7番手につける。高橋はセットの確認をしながらの走行で2分9秒073。午後に行われた2本目、この時期は日が傾くのが早くなり西日が強い中で精力的に走行を重ねる。清成は2分7秒719、高橋もタイムアップを果たして2分7秒834をマーク。ART合同走行は清成が総合8番手、高橋が総合12番手の位置につけた。

迎えた公式予選。前日までの好天から一転、朝からどんよりとした曇り空となる。今大会の公式予選は40分間の計時予選。ベストタイムがレース1のグリッド、セカンドタイムがレース2のグリッドとなる。 高橋はこの週末に履いていないタイヤを選択してコースに出るもフィーリングが良くなく、柔らかめのタイヤに履き替えてタイムアタックに向かう。2分7秒396のベストタイムでレース1の10番グリッドを獲得。セカンドタイムは2分7秒948。レース2は12番グリッドとなる。 清成はチャタリングに悩まされており、その対策に追われていた。予選日もチャタリングの症状が治まらず予選用のタイヤを履いて2分7秒633と2 分7秒523をマーク。レース1は11番グリッド、レース2は10番グリッドからのスタートとなった。

明日の決勝レースは2レース行われる。レース1は超スプリントの10周、レース2は20周、戦略が違うレースとなるがチーム、ライダーが一丸となって上位進出を目指す。

高橋選手コメント
「今大会は木曜日から始まり走行機会が多いので今年一年の集大成としてまとめるべくセットアップを詰めました。新しいスイングアームだったりタイヤのスペック比較だったりギリギリまで本当にいろいろなことを試しました。そしてネガな部分を消していく作業を繰り返して金曜日にだいたいまとまりました。さらに今日の予選でも新しいことを試そうと違うタイヤのスペックで出ていきましたがしっくりこなかったので柔らかめのタイヤでアタックを行いました。それでも10番手。現状でき得ることを全て試して一番良かれと思われるセットアップ、チーム力で決勝に挑みます。明日はここから大きくは変えずにレースに集中して頑張りたいと思います。」

清成選手コメント
「今回はシートの位置やハンドルバー、ステップの位置などマシンの操作制に関わる重要な部分をかなり大きく変えました。これで乗れるかな?と思えるくらいだったのですが木曜日の初日乗った印象は悪くなかったのでさらにセットアップを詰めようとトライしました。しかし、同時にチャタリングの症状が出てきたのでその対策に取られてしまいました。今日の予選はチャタリングが出ないようにフロント周りのセッティングを大きく変えたのですが症状は治まらず、予定していたロングランもできませんでした。但、このチャタリングさえ出なければ今回の車体には自信があるのでこれからさらに詰めたいと思います。」

Round.8 OKAYAMA / JSB1000

9月29日(土) 公式予選
高橋裕紀、JSB1000クラスで初のポールポジション獲得!清成龍一、6番手。しかし、決勝レースは中止に。

RELEASED:2018.09.29

 全日本ロードレース第8戦「SUPER BIKE RACE in OKAYAMA」が岡山県:岡山国際サーキットで開幕した。 台風24号の接近に伴い、レースウィークに入ってから週末の天候が話題に上っていた。  そんな心配が嘘のような金曜日のART合同走行、朝から気持ち良い晴天が広がる。ドライコンディションの中で2本の走行が行われた。1本目、高橋裕紀1分30秒287、清成龍一1分30秒314。 午後に行われた2本目、2人とも精力的に走り込み1分29秒台に入れる。高橋は1分29秒686で総合10番手につける。清成は1分29秒台を連発してアベレージを上げる。1分29秒625までタイムを詰めて総合8番手につける。

 迎えた公式予選。朝から雨。台風特有のザッと強い雨が降ったかと思うと小降りになる、を繰り返す。昼休みはほとんど雨が降っていなかったがJSB1000クラスの予選が始まるころから再び雨が強くなってくる。JSB1000クラスの予選はノックアウト方式が採用され、エントリー台数34台全車によるタイムアタックで上位10台を選定する。11番グリッド以下はQ1の順位となる。10台の計時によりポールポジションから10番グリッドを決定する。

 Q1、高橋は真っ先にコースインすると序盤からペースを上げて5周目には1分37秒台に入れてリーダーボードのトップに立つ。7周目に出した1分37秒773のベストタイムでQ1を5番手で通過する。清成も序盤に出した1分38秒336で6番手につけQ1を通過する。Q1の残り10分を切ったところで雨脚が強くなり赤旗中断、そのままQ1は終了した。
 雨が小降りとなったところでQ2スタート。高橋は2周目に1分38秒616でリーダーボードのトップに立つとその後も1分37秒台、36秒台に入れてトップをキープする。清成も1分38秒254で2番手に上がるとモリワキのワン・ツーとなる。Q2終盤、高橋は3番手までポジョションダウンするも、終了1分を切ったところで1分36秒279をマークして逆転ポールポジションを獲得!高橋にとってJSB1000クラスで初のポールポジション獲得となった!清成は6番グリッドを獲得する。  しかし、台風24号の接近に伴い、決勝レースの中止が決定した。決勝レースの中止は残念だがモリワキの戦闘力の高さを示せた岡山大会となった。

高橋選手コメント
「事前テストから雨の走行は調子は悪くなかったのですが、肝心のドライでの走行が伸び悩んでいました。金曜日はもの凄く良い天気でドライでのセットをいろいろと試していたのですが、今ひとつ最後の詰めができずに終わってしまいました。今日は、昨日から一転、ウェットコンディションとなりましたが雨の感触はよかったです。自分が選んだタイヤは柔らかめのタイヤを履きましたが、この低い路面温度とタイヤがうまくマッチして機能してくれたと思います。さらに、チームがサスペンション、電子制御を含めたセットを詰めてくれたおかげで、タイヤ、サスペンション、トラクションコントロール、それらが上手く噛み合いました。その結果がポールポジションに繋がったと思います。ドライタイヤでいつもこの位置にいたいのですが、ウェットコンディションでもこの位置にいられる、という事を示せたので自信に繋がりました。 明日の決勝レース中止は残念ですが、安全を最優先した判断には賛成ですし、感謝したいと思います。」

清成選手コメント
「昨日はドライ2本、今日はウェットを走って、フロントはだいぶ良くなりマシンのまとまりもよくなってきました。しかし、オートポリスも同様でしたがリアのグリップを上手く出せないという課題に直面し、今回も解決には至りませんでした。最終戦に向けてこの課題を解決させていきたいと思います。」

Round.7 AUTOPOLIS / JSB1000

9月2日(日)決勝レース
1DAYで予選と決勝レースを行う慌ただしスケジュール。清成は決勝レース10位、他車との接触を避けた高橋は18位でフィニッシュする。

RELEASED:2018.09.02

 全日本ロードレース第7戦「KYUSHU MOTORCYCLE FESTA 2018 in AUTOPOLIS」は土曜日の濃霧と豪雨により公式予選と決勝レース1が中止となった。そのため日曜日の朝ウォーミングアップ走行が行われる時間帯に35分間の公式予選を実施した。
 昨日までの雨と濃霧が嘘のような真っ青な空と太陽が照りつける。しかし予選開始の時点では路面はまだウェットパッチが残る難しいコンディションでウェット宣言が発表された。高橋裕紀は様子見のためウェットタイヤで出ていくが、すぐにドライタイヤに交換する。清成龍一は最初からドライタイヤで出ていく。序盤、リーダーボードの2番手に清成の名前が挙がる場面もあった、最終的に1分50秒624をマークして予選9番手を獲得する。高橋は決勝を想定したロングランも行い最後にタイヤを交換してタイムアタック、1分50秒801のタイムで予選12番手を獲得する。

 JSB1000クラスの決勝レースはドライ路面でスタートを迎えた。清成はオープニングラップを9番手で、高橋は2つ順位を上げて10番手で通過する。清成は2周目にベストタイムの1分50秒646をマーク、その後も1分50秒後半から1分51秒前半のラップタイムで周回する。前後のチャタリングに悩まされていたが走り方でアジャストして走行を続ける。このレースウィークで初めてのタイヤで臨んだがグリップの下がり方がさほど大きくなく、10位でフィニッシュする。
 高橋は、走り出しからグリップ感の不足を感じていた。2周目にベストタイムの1分51秒491をマークするも51秒後半から52秒前半と思うようにペースを上げられない。さらに10周目の第2ヘアピンの進入で止まりきれない選手が内側に突っ込んでくる。接触転倒を避けた高橋は行き場所を失いエスケープゾーンへ出るしかなかった。一気に22番手まで順位を落してしまう。順位を上げるべく懸命に猛追するが18位でチェッカーを受けるのが精一杯だった。

 不安定な天候に翻弄され走行時間が圧倒的に少なくなったオートポリス大会。短い時間の中ではセットアップを詰め切れず悔しい結果となったが、高橋も清成も次戦岡山に向けて良い方向性を掴むことができた。岡山は昨年高橋がドライのレースで表彰台を獲得したサーキット。さらなる高みを目指してチーム一丸となって臨む。

高橋選手コメント
「予選はタイムアタックと決勝を想定したセミロングランを行いました。その後ソフトよりのタイヤでタイムアップを行い予選は12番手でした。 決勝レースに向けて、グリップはするけど保つかどうかわからないタイヤか、今週末履いていた保つタイヤにするか悩みましたが、前戦もてぎで試したことのないタイヤを決勝レースに履いて苦戦したので、今週使っていたタイヤを選択しました。しかし路面コンディションとの相性が合わなかったのか、グリップを発揮させられず苦しいレース展開になりました。チームは予選終了後にサスペンションを変えたりタイヤを変えたりと一生懸命セットアップしてくれたので、ペースが上げられない中でも大幅にタイムが下がる事なく走行することができました。
10周目の第2ヘアピンで止まりきれない選手がインに入ってきて、接触か、避けるかだったので避けたところ自分の行き場所がエスケープゾーンしかなく、そこで大幅に順位を落としてしまいました。そこから追い上げましたが18位と言う悔しい結果でした。前戦、今回とタイヤ選択で苦戦しましたがこのデータを基に岡山ではしっかりと事前テストを行い、去年表彰台に上がった岡山で今年も再現できるように頑張ります。」

清成選手コメント
「予選は決勝用のタイヤの確認を行いました。最後にタイムアタックを行いましたが遅い車輌に引っかかってしまいアタックできませんでした。この週末初めて試したタイヤでしたが走ったフィーリングが良かったので、あともうワンステップ上げたくて予選からセッティングを大きく変更しました。リアタイヤのグリップを想定以上に保たせることができたこと、ハンドリングも次戦岡山に向けて対策の方向性が見えてきたこと、それらは大幅に振ったことで見えてきた良かった点です。反面、チャタリングに悩まされ走り方でアジャストしました。決勝レースのセットアップが一番良かったと思います。もてぎからオートポリス、そして次戦岡山へと確実にステップアップしている道筋が見えています。結果は決して満足できるものではありませんが、岡山の事前テストではしっかりとテストを行い、決勝レースでも結果を残したいと思います。」

9月1日(土) 公式予選
全日本ロードレース第7戦。濃霧と豪雨により公式予選とレース1がキャンセル。

RELEASED:2018.09.01

 全日本ロードレース第7戦「KYUSHU MOTORCYCLE FESTA2018 in AUTOPOLIS」が大分県:オートポリスで開幕した。約2ヶ月ぶりの全クラス開催レース。JSB1000クラスは2レースで開催される。 5月のオートポリス大会ではタイヤ選択が明暗を分けた。ウェットコンディションの中、スリックタイヤを選択した高橋裕紀が徐々に乾いていく路面で猛追、3位表彰台を獲得した。ウェットタイヤで出ていった清成龍一は乾いた路面にタイヤがついていけるはずもなく、悔しい16位であった。山の上にあるオートポリスは天候が変わりやすい。そして雨が降ると濃霧に覆われてしまう。

 金曜日のART合同走行も特有の天候に悩まされた。前日までは好天であったが、朝から雨と濃霧。午前中の1本目はスリックタイヤで走行できるレベルまで乾いてきた。清成龍一:1分51秒218、高橋裕紀:1分51秒666。午後は天候が悪化し、2本目の走行は濃霧のため赤旗、残り30分となってコースオープンとなる。清成龍一:1分59秒713、高橋裕紀:1分59秒835。総合で清成6番手、高橋は9番手につける。ウェットコンディションが予想される予選に向けて走行時間がわずかしか取れなかった。

 迎えた公式予選。朝から濃霧に覆われたサーキット。J-GP3の予選は延期、JSB1000クラスの予選も9:55開始予定から14:00スタートと大幅に遅れる。予選時間も当初の60分から50分間に短縮された。しかし、ピットウォーク、ST600と晴れ間がのぞく好天であったが、JSB1000クラスの予選が始まる直前に雨が降り出し、やがて豪雨となる。天候の回復を待ったが雨は止むことはなく公式予選は中止となった。 決勝日の朝8:45から30分間の公式予選の開催が決定した。

高橋選手コメント
「ドライでもウェットでも走行時間が短すぎました。でもその中で、事前テストで大きく変えたセットの方向性が合っていたと感じられましたがタイムに繋がるのか確認できませんでした。金曜日のドライで見つけたセットはウェットでは少し手直しが必要で、今日走ってみたら良い感触だったので今日はキチンと走りたかったです。でもフィーリングは良かったので明日に期待しています。」

清成選手コメント
「前戦もてぎで大きくセットを変えたのですが上手くアジャストできず、その反省から今回は事前に方向性を決めて走れるバイクにしようと思っていました。しかし事前テストでほとんど走れず、レースウィークに入っても走行時間が短くて詰めることができませんでした。ドライでもウェットでも共通の課題であることが判明したので解決に向けた糸口が見えてきました。今日も2周しか走れませんでしたが感触は悪くなかったです。明日は予選で良い位置を確保して序盤からしっかりと走りたいと思います。」

Round.6 MOTEGI / JSB1000

8月19日(日)決勝レース
後半戦スタートの決勝レース。路面コンディションと気温が変化する中で清成龍一9位、高橋裕紀10位を獲得

RELEASED:2018.08.19

 全日本ロードレース第6戦「TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE」の決勝レースが開催された。 このレースウィークは爽やかな青空が広がる絶好のレース観戦日和であったが、決勝日は晴れ間の中に雲が広がる天候となった。朝のウォームアップ走行で決勝レースに向けた最終確認を行いながらの周回。 高橋1分50秒623で9番手、清成1分51秒338で10番手につけて午後の決勝レースに備える。

 JSB1000クラスの決勝レースがスタートする頃には雲に覆われ、このレースウィーク中で最も気温・路面温度が低いコンディションとなる。高橋が決勝レース用に選んでいたタイヤは路面温度が高い時に機能するタイヤだったのでスタート直前に昨日のQ1で履いたタイヤに変更した。
 23周の決勝レーススタート。高橋は絶妙なスタートダッシュでオープニングラップを8番手で通過、清成は順位を1つ落として12番手で通過する。
高橋は3周目にひとつ順位を落として9番手で走行を続ける。清成は8周目に11番手、14周目に1分50秒838のベストタイムをマークして10番手に浮上、高橋と清成のモリワキ2台が連なって走行する。
 急遽タイヤを変更した高橋はエッジグリップの不足を感じて思うようにペースを上げられず、21周目に清成にかわされ10位でフィニッシュする。清成は終盤でもペースが落ちずに8番手走行のライダーにあと0.2秒のところまで追い上げたが僅かに及ばず9位でゴールした。

 路面コンディションと気温の変化への合わせ込みに苦慮した今大会であるが、チームの臨機応変な対応と二人のライダーの器用な走りによりトップ10圏内に入賞した。しかしここで満足するモリワキではない。さらに上位を目指すために次戦への準備を始める。

高橋選手コメント
「天候・路面温度の変化によるタイヤ選択がレース結果に出てしまった感じです。自分が決勝レース用に選んだのは路面温度50度以上であれば機能するタイヤでした。このレースウィークは連日路面温度50度を超えていたのですが今日は雲が広がり路面温度が上がらないので急遽昨日のQ1で試したタイヤに変更しました。最後までもつタイヤという事は理解していましたが、ほぼぶっつけ本番でした。レース序盤から自分の走りに必要なエッジグリップが足りず、試行錯誤しながら走行したのですがラップタイムを上げる事ができず、ジリジリと下がってしまいました。ラスト数周で背後から清成選手が迫ってきているのは知っていましたがそれ以上ペースを上げられず抜かれてしまいました。次戦オートポリスは事前テストもありますし、しっかりと走り込んでマシンを仕上げて勝負したいと思います。」

清成選手コメント
「誤解を恐れずに言うならば、このレースウィークは予選順位等は関係なく全て決勝レースに向けて詰めてきました。そのおかげでだいぶ良い方向に向かいました。しかし、路面コンディションが随分変わっていて、恐らく四輪走行のラバーが残っていたからだと思うのですが、スタートしてすぐにグリップ感を感じられずラップタイムを上げる事ができませんでした。自分が選んだタイヤは温度レンジが広いタイヤでしたので今日の路面温度でもカバーできるのですがマシンのセットアップが上手く決まりませんでした。しかし、このウィーク中に車体や制御系の詰めが上手くいったのでレース終盤でもペースが落ちず助かりましたし、進化を感じました。今大会で課題が見えたのでオートポリスの事前テストで対策を講じて決勝レースに臨みたいと思います。」

8月18日(土) 公式予選
全日本ロードレース第6戦。高橋裕紀9番グリッド、清成龍一11番グリッドを獲得。

RELEASED:2018.08.18

 全日本ロードレース第6戦「TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE」が栃木県:ツインリンクもてぎで開幕した。今大会はSUPER FORMULAとの併催となる。 1年間準備をして臨んだ鈴鹿8耐、決して満足のいく結果ではなかったがキッチリと闘えば表彰台が見える位置にまで来ていることを実感、膨大なデータを得て、全日本ロードレースの後半戦スタートとなる今大会に臨む。鈴鹿8耐からKYB様との関係を強化、より強固な協力体制としてチーム名も「KYB MORIWAKI MOTUL RACING」とし、引き続き全日本ロードレースも同じ体制で臨む。

 金曜日のART合同走行。前日までの蒸し暑さから一転、カラリとした清々しい晴天の中で、2回の走行が行われた。1本目の走行では赤旗中断が2回も発生、それでなくても少ない45分間の走行時間はさらに削られてしまった。高橋裕紀:1分51秒538、清成龍一:1分51秒939。2回目の走行は15分間延長され60分間の走行へ変更された。マシン、タイヤ、セッティングの確認を行いながら精力的に21周を周回。高橋:1分50秒728で総合6番手、清成1分50秒809で7番手につける。

 迎えた公式予選。今大会はノックアウト方式が採用された。全32台が走行する30分間のQ1走行で上位10台を選出する。11番グリッド以下はQ1の結果で決まる。Q2は上位10台による20分間のタイムアタック。ポールポジションから10番グリッドまでを決定する。土曜日も朝から秋を思わせるような爽やかな晴天だが気温27度、路面温度50度を超える暑いコンディションでQ1スタート。
鈴鹿8耐に向けてステムやリンク、フロントサスペンションなどアップデートを図ってきたマシンで今大会に臨んだがフィーリングに違和感を覚えた清成は、予選のタイムアタックよりも決勝レースを見据えたセットアップに集中する。方向性を見出した清成は最後に1分50秒804のタイムをマークしてわずか0.071秒差でQ1進出は叶わず11番グリッドを獲得する。
 高橋は、1回目のタイムアタックのあとにニュータイヤを入れてもう一度最後にタイムアタックを敢行。これが功を奏し1分50秒591をマーク、Q2進出を果たす。Q2はユーズドタイヤでの走行を余儀なくされたが、明日の決勝レース見据えたセットアップに集中した。

 KYB MORIWAKI MOTUL RACINGは、高橋9番グリッド、清成11番グリッドから明日の23周の長丁場の決勝レースに臨む。

高橋選手コメント
「このレースウィークに試していないタイヤがあり、そのタイヤが合うかもしれないということでQ1の1回目のアタックに出ていきました。しかし上手く機能しなくてタイムも思うように上げる事ができず、やむを得ず2セット目のタイヤで2回目のアタックに出ていきました。結果、Q2に進出できたことは良かったのですが、Q1は1セットのタイヤでいきたかったです。Q2はユーズドタイヤで走行しましたが、このウィーク中で良い働きをすると思えるタイヤでしたので、明日の決勝レースを見据えたセッティングに費やせました。そう言う意味では明日に向けて良い20分間になりました。」

清成選手コメント
「Q1は明日の決勝レースに向けたセッティングに集中しました。開幕戦と比べて今回は温度がかなり上がってしまい厳しくなってしまいました。課題であったブレーキングの対策を講じてもらったので良くなったのですがその分他に負荷がかかっているのでバランスを調整しています。開幕戦からはマシンの方向性も変わっていますしフロントサスペンションも新しく変わっているのでフィーリングは違いますがマシンの方向性は良くなっているので開幕戦くらい気温が低ければさらに良いポテンシャルを発揮すると思います。この温度に対してバイクをアジャストして明日の朝フリーで確認をすれば良い方向に向かうと思います。決勝レースは23周と長いですが集中して走りたいと思います。」

Round.4 SUGO / JSB1000

6月17日(日) レース2
決勝レース2。高橋裕紀6位、清成龍一は9位でフィニッシュ。

RELEASED:2018.06.17

 全日本ロードレース第4戦「SUGO Super Bike Race」決勝レース2が開催された。
雨が心配されたが決勝日は曇り。朝のウォームアップ走行時には時々薄陽がさすほど回復した。高橋と清成はマシンとタイヤのチェックを行い、高橋は昨日と同じタイヤを、清成は高橋と同じタイヤに変更することにした。
清成1分28秒354で4番手、高橋1分28秒452で6番手、と共に好感触を得て午後の決勝レースに備える。

 J-GP3クラスとJ-GP2クラスで赤旗中断が発生した影響で、JSB1000クラスは40分遅れの13:55にスターと進行が開始となり14:15決勝レース2スタート!
 高橋は5番グリッドのイン側からアウト側へ一気に加速して2番手で第1コーナーに進入するとホンダワークス:Team HRCの高橋巧選手の背後にピタリとつけてオープニングラップを2番手で通過する。2周目に3番手にポジションを下げるが6周目まで3番手を走行する。
その後8周目に1分28秒281のベストタイムをマーク。昨日行われたレース1よりも約1秒速い1分28秒台のラップタイムで周回を重ね、6位でチェッカーを受けた。
 清成はスタートで前列のライダーのスタート失敗に行き場を失い7番手まで順位を落としてしまう。その後10番手まで順位を落とすが、8周目に1分28秒077秒のベストタイムをマークすると1分28秒前半のラップタイムを刻み9位でフィニッシュする。

 高橋も清成もマシンは確実に前進し、レースではトップ10圏内が指定席になってきた。しかしそこからさらに上位を目指すにはまだ足りない部分、課題もある。鈴鹿8耐を経て8月の第5戦もてぎに向けてチーム一丸となって更なる高みを目指す。

高橋選手コメント
「レース2は中須賀選手がスタートでウィリーをして出遅れた隙に前に出て高橋巧選手の背後につけることができました。2周目にはかわされてしまいましたが、ピレリタイヤの“序盤からイケる”特徴を上手く活かして「この二人にいけるところまで着いていこう」と考えました。そこからは余計な事を考えずに自分が出せるベストタイムを出し続けることに集中しました。結果、昨日よりもアベレージで1秒近く速い1分28秒前半から中盤のタイムで周回できました。それで抜かれてしまったら仕方ありません。でもラップタイムもタイヤも途中でガクンと下がることもなく最後まで走り切りました。それはデータ収集の上で大きな収穫だと思っています。トップに比べるとその差は歴然なので、今日の結果と鈴鹿8耐を踏まえてさらにマシンのポテンシャルを上げて行きたいと思います。」

清成選手コメント
「朝のフリーでタイヤもセットも変えて出ていきました。朝の感じは悪くなかったし、昨日より速いタイムで走れる自信はありました。スタートで自分の前のライダーがミスをして失速したので自分の行き場所はなくなり、そこで順位を落としてしまいました。その後はアタマを切り替えて、今回新たに履いたタイヤを見極めに集中しました。自分も昨日のレースよりアベレージで0.5秒くらい速く周回することができました。全力を尽くしましたが9位という結果には満足できません。次は鈴鹿8耐。スプリントレースとは性格も内容も違うレースですが8耐でしっかり戦い、全日本ロードレース後半戦にむけた邁進開発を進めたいと思います。」

6月16日(土) 予選/レース1
全日本ロードレース第4戦。公式予選でRace1、Race2共にセカンドローを獲得。清成龍一4番グリッド、高橋裕紀6番グリッド。決勝レース1は清成7位、高橋8位フィニッシュ。

RELEASED:2018.06.16

 全日本ロードレース第4戦が宮城県:スポーツランドSUGOで開幕した。今大会は2レース制で、土曜日に公式予選と決勝レース1、日曜日に決勝レース2が開催される。
木曜日までは気持ち良いカラリとした晴天であったがART合同走行が行われた金曜日は2回の走行とも雨。ウェットコンディションでの走行となった。
 1本目の走行は小雨、高橋裕紀は1分44秒557、清成龍一は1分43秒767。午後の2本目は本降りとなり風も強く6月とは思えない寒さの中で行われた。そんなコンディションの中で高橋は1分42秒233と約2秒タイムを伸ばす。清成は1本目とほぼ同じタイムの1分43秒749。

 迎えた公式予選。天気予報では雨であったが曇り空。朝9時45分からの公式予選開始前に霧雨が降り始めたがウェットコンディションにまでは至らずモリワキの2人はドライタイヤでコースインする。2レース制の予選は計時予選のベストタイムがレース1のグリッド、セカンドタイムがレース2のグリッド順となる。
ところどころウェットパッチが残る難しい路面コンディション、気温も路面温度も低い中で高橋と清成はマシンのセットとタイヤの確認をしながら走行する。清成は19周目に27秒台に入れる1分27秒818をマーク。このタイムがレース1の4番グリッドを獲得する。翌周に出した1分28秒311でレース2も4番グリッドを獲得。
高橋は17周目に出した1分28秒079のタイムでレース1の6番グリッドを、セカンドタイムの1分28秒360でレース2も6番グリッドを獲得する。
MORIWAKI MOTUL RACINGはレース1、レース2共にセカンドローの好位置からのスタートとなった。

 決勝レース1のウォームアップ走行で高橋が他車の転倒に巻き込まれるアクシデントに遭遇。ピットに戻りTカーに乗り換えることとなった。
決勝レース1スタート。清成が抜群のスタートを決め、3コーナーでインから攻め込みトップに立つ。高橋もハイポイントコーナーで3番手にポジションアップ、馬の背コーナーでかわされるものの、オープニングラップを清成トップ、高橋4番手で通過する。2周目のコントロールラインも同じ順位で通過、応援に詰めかけたモリワキファンを沸かせる。

 清成は3周目にトップの座を明け渡し3番手となるが、15周目まで3番手をキープする快走を見せる。
高橋の身体に変調を来す。左腕に力が入らなくなりコーナーやブレーキングで踏ん張らなくてはならない時に腕が抜けたような状態で走行を続けていた。ウォームアップ走行の転倒時に左肩を痛めたようである。
 レース終盤、ラップタイムペースが思うように上がらない清成と高橋は7位、8 位でフィニッシュする。
明日の午後にレース2が行われる。MORIWAKI MOTUL RACINGの2台はセカンドローからのスタート。明日のレースに期待したい。

高橋選手コメント
「今日の決勝レースは非常に難しいコンディションで誰もが滑るのかどうか様子を見ながらのウォームアップ走行でした。でもレースに向けてタイヤを温めることも必要で、その走行をしている最中にSPアウトコーナー出口で目の前のライダーがハイサイド転倒を起こし避けきれずにタイヤに乗り上げて自分も転倒してしまいました。Tカーに乗り換えて決勝レースに臨んだのですが、コーナーに入る体制で左ヒジを曲げるとカクンとチカラが抜けて全然踏ん張れなくなってしまい、転倒したときに左肩をおかしくしてしまったようです。痛みはないのですがチカラを入れて踏ん張れなくなっています。
セカンドローからのスタートと言うのは喜ばしい結果ですが、ブリヂストンが得意としない低い気温と中途半端な路面状況が我々に味方してくれたのかな、と思っています。ドライでもウェットでも結果を残せるバイク造りをしなければ、と思います。決勝レースの1コーナーでアウト側からまくることができて4番手に上がり、ハイポイントコーナーでは高橋選手をかわして3番手にまで上げられました。先頭グループの3人は序盤から飛ばすことが出来るライダーなので置いて行かれないようにしっかりと着いていきました。今日のレースはTカーでしたが明日はメインカーで走りますのでいつも通り最初から全快で攻めていきたいと思います。」

清成選手コメント
「事前テストからマシンもタイヤも良くなってきていますし、あとひとつ、二つ上に行けるフィーリングはあるのですが、なかなかそこに到達していない感じです。今回、車体やサスペンション、ギアレシオなど変えて調整しているのですが、前に進んだ部分とネガが出て分があり事前テストから先に進んでいないのかな、という印象です。 決勝レースはとても難しいコンディションでした。ウォームアップ走行で赤旗が出るし自分も不安で、様子を見ながら走ってみて“行ける”と思ったらズバッと行こうと思ったのですが、1周目にトップに立てたので一気に攻めました。このまま後ろとの差を広げられたら、と思いましたが3周目にはかわされてしまいました。序盤にタイムを詰められましたがその後はラップタイムを上げる事が厳しくなり最終的には7位フィニッシュで、すごく悔しいです。明日もセカンドロー4番グリッドなので今日みたいにスタートを決めてトップを長く走れるように頑張りたいと思います」

Round.3 AUTOPOLIS / JSB1000

5月13日(日) 決勝レース
オートポリス特有の天候に翻弄された決勝レース。高橋裕紀3位表彰台獲得!清成龍一は16位。

RELEASED:2018.05.13

 全日本ロードレース第3戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2018」決勝レースが開催された。
天気予報通り朝から雨。さらにオートポリス特有の濃霧が発生、真っ白なサーキットは視界不良のため朝のフリー走行がキャンセルされた。その後タイムスケジュールは二転三転し、決勝レースの前に15分間のフリー走行が行われることになった。雨も止み霧が晴れて明るくなってきたのでこのまま回復するかと思いきや、フリー走行開始10分で再び濃霧に覆われて視界不良のため赤旗中断、そのまま終了となる。

 サイティングラップ開始は12:15。再び霧は晴れてスタート進行が始まった。路面状況はハーフウェット。そこで高橋裕紀はスリックタイヤを選択した。清成はウェットタイヤ。これが二人の結果を左右する。

 15周に減算された決勝レースがスタート。オープニングラップは予選15番グリッドの清成は9番手にジャンプアップ、高橋はまだまだ濡れている路面にスリックタイヤの走行ではタイムを出せず15番手で通過する。
しかし路面は次第に乾いていく。高橋のラップタイムは4周目に2分を切る1分58秒799、対するウェットタイヤの清成は2分4秒372。5周目には高橋が清成をかわして10番手に上昇するとその後も毎周順位をひとつずつ上げていく。ラップタイムペースは明らかにドライタイヤの方が速く、高橋は1分54秒423までタイムアップを果たし、見事3位表彰台を獲得した。
清成は乾いてきた路面にウェットタイヤでは当然厳しいレースを強いられ、16位でフィニッシュする。

 変わりやすい山の天候に翻弄されたオートポリス大会。次戦SUGO大会は約1ヶ月後。オートポリスで見えてきた課題にチーム一丸となって取り組み、更なる高みを目指す。

高橋選手コメント
「今日は天候に恵まれたレースと言って良いと思います。天候に合わせてチームはスリックタイヤを選択しました。本当に賭けではありましたがスリックで行くと決めたなら“やってやろう!”と言う気持ちで臨みました。結果、本当に3位表彰台を獲得できたのでチーム、ホンダさん、ピレリタイヤさんに感謝です。上位陣はほとんどレインタイヤだと知ると、グリッド上で正直悩みました。しかしチームメカニックやピレリタイヤさんから「裕紀なら行ける!」と半分おだてられて(笑)出ていきました。でもそこで100%の気持ちに切り替えられたのが大きいと思います。ピレリタイヤは柔らかいので少し濡れた路面であれば序盤はブリヂストンより有利に走れるのではと思っていましたが、路面が乾いてくると渡辺一馬選手(カワサキ)、松崎選手(カワサキ)には追いつけませんでした。ですが、この状況の中で3位表彰台を獲得できたのはチームにとっても、ピレリタイヤさんにとっても嬉しいことだと思います。」

清成選手コメント
「結果だけ見れば非常に悔しいです。天気予報に依存し過ぎた感があります。スリックタイヤに替えておけば良かったかな、とは思いますが雨が降ってくると思っていたのでその勇気がありませんでした。昨日から問題を抱えていたのですが、セッティングを少しアジャストしたり、乗り方を替えたりしてこのコンディションでも多少解消できました。ウェット路面でもドライと同じような課題が見えてきたのでレースの結果はとても悔しいですが成績以上に得たものがありました。」

5月12日(土) 公式予選
全日本ロードレース第3戦。公式予選で高橋裕紀10番グリッド、清成龍一15番グリッドを獲得。

RELEASED:2018.05.12

 全日本ロードレース第3戦は二輪と四輪が併催される「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2018」として大分県・オートポリスサーキットで開催される。レースウィークが始まる金曜日から爽やかな晴天に恵まれ、日射しは強いものの空気が乾燥しているので非常に気持ち良い気候の中でART合同走行が金曜日に開催された。

 前戦鈴鹿では、季節外れの暑さと路面温度の高さからタイヤとのマッチングがうまく決まらず苦戦を強いられたMORIWAKI MOTUL RACING。オートポリスへの対策を講じてサーキット入りした。

 1本目、高橋裕紀25周、清成龍一23周と精力的に走り込み、清成が1分50秒510、高橋1分50秒646でそれぞれ8番手、9番手につける。午後に行われた2本目、セッティングを変えながらの走行を続けて高橋は1分50秒015と49秒台も見えてきた。清成はユーズドタイヤで1分50秒350までタイムを詰めてくる。

 迎えた公式予選も朝から晴天。JSB1000クラスの予選はノックアウト方式が採用される。Q1はエントリー台数28台による40分間の計時予選で11位以下のグリッドを決める。Q1で選出された上位10台は15分間のQ2で予選グリッドを決定する。

 Q1、高橋、清成、同時にコースイン。しかし序盤のトラフィックでクリアラップが取れずなかなかタイムを詰められない。高橋1分50秒台、清成が1分51秒台。高橋は序盤にQ1通過タイムを出しておきたかったのだが終盤にニュータイヤで49秒台に入れる1分49秒616のタイムでQ2進出を果たした。
清成は前日から若干セットを変更したのだが良い方向に転ばずマシンのバランスに悩まされていた。清成も序盤にタイムを出して後半に決勝レースのセットを詰めたかったのだがセッション中盤に1分50秒484のベストタイムを出すも残念ながらQ2進出を果たせず15番グリッド。
迎えたQ2、路面温度は50度を超えた。高橋は1分51秒443のタイムで予選10番グリッドを獲得した。

明日は雨の予報。このウィークで初めてのウェット走行となるが、条件はどのチームも同じ。チームとライダーは明日に向けて最終の詰めを行い決勝レースに臨む。

高橋選手コメント
「今回は事前テストがなかったので昨年のデータを元にセットを組み、ピレリタイヤさんの昨年よりもグレードアップしたタイヤで走り出しは良い感触でした。しかし鈴鹿同様にエッジグリップで悩んでいて、そこをどうやって解決するかをこの短いレースウィークの中でセッティングやタイヤの種類を試しています。その中では一番良い状況で臨めたと思います。予選の序盤に決勝用タイヤでQ1通過する49秒台を出したかったのですが最後のアタックで予選タイヤを使わざるを得なかったのが残念です。但、昨年は同じ状況でQ2進出を果たせなかったのに対して今年はQ2進出できるタイムを出せたことは進歩だと思っています。
明日は雨の予報ですが、みんなイコールコンディションなのでしっかりと集中して自分たちのやるべきことをやって決勝レースに臨みたいと思います。ピレリタイヤさんも新しいレインタイヤを持ち込んでいますので、朝フリーで試して最善の状況に持っていければ良いなと思います。右肩の状態はまだ完治はしていませんが悪化もせず、鈴鹿よりは負担はかかっていませんがもてぎよりは負担が大きいのでここで悪化させずに乗り切りたいと思います。」

清成選手コメント
「昨日の走り出しは決勝レースに向けて良い感触を得られました。しかし昨日から今日に向けて修正した部分が良くならず、他にもマイナス面がでてきてしまい、昨日以上のパフォーマンスが出せなかったのが残念です。ほんの些細な部分でセットを変えてみたのですがマシンのバランスが取れませんでした。序盤にタイムを出して後半は決勝レースのセットを詰めたかったのですがトラフィックに引っかかってしまいセッション後半にベストタイムを出せる結果となりました。しかし、レースディスタンスを走ってもタイムの落ち方も少なそうなので決勝レースに向けてそれほど心配はしていません。明日は雨の予報ですが雨のセットはもてぎで走っています。その時の感触は悪くなかったのでそこをベースにセットを詰めたいと思います。」

Round.2 SUZUKA / JSB1000

4月22日(日) 決勝レース
決勝レース2。高橋裕紀8位、清成龍一10位で鈴鹿を終える。課題の多いレースウィークであったが次戦に向けて始動する。

RELEASED:2018.04.22

 全日本ロードレース第2戦「NGK SPARK PLUGS SUZUKA 2&4 RACE」決勝レース2が開催された。決勝日も朝から晴天、気温30度を超えるとの天気予報も出ていた。
朝のフリー走行、高橋裕紀はタイヤを変更して確認を行い2分7秒840で7番手、このタイヤで決勝レースを走ることにした。清成龍一は2分8秒397で8番手、リアタイヤを変更して決勝レースに備える。

 決勝レース2は午前10:55にスタート。3列目、4列目からのスタートとなるMORIWAKI MOTUL RACINGの二人はスタート直後のトラフィックに飲まれ抜け出すことができない。オープニングラップを高橋8番手、清成10番手で通過する。

 高橋は朝のウォームアップ走行で変更した構造の堅いリアタイヤの良い所を使いながらの走行方法を見つける。相変わらずエッジグリップのダウンはあるものの、やや起こしてきたところの構造が堅いのでトラクションをかけることができた。4周目に2分8秒624のベストを出した後も2分9秒台前半のラップタイムで周回、昨日のレース1のように中盤以降ラップタイムが下がることはなく8位でチェッカーを受ける。

 清成もレース1でラップタイムが落ちない走り方を見つけていたので2分8秒台後半から9秒台でラップを続ける。中盤以降にブレーキングのミスがいくつか重なり前との差が開いてしまい10位でフィニッシュする。

 高速でテクニカルな鈴鹿サーキットは、予想を超える気温と路面温度への対応にてこずりタイヤに厳しかった。次戦は九州オートポリス。鈴鹿以上に難しいサーキットであるが、モリワキは諦めることなくひとつでも前にでるための努力を続ける。

高橋選手コメント
「朝のフリー走行でリアタイヤを構造の堅いタイヤに替えました。このタイヤは正直、事前テストの時には良い印象は無かったのですが履いてみたら良いところが出そうだったので決勝レースで履く事にしました。
スタートは昨日のように上手くジャンプアップすることができず序盤からペースを上げきることができませんでした。ですが、タイヤに合わせて走り方を変えていく中でタイヤの良いところ、悪いところがわかってきたので昨日よりはタイムの落ち方も悪くなかったです。そう言う意味ではポジティブな感触でした。反面、ずっと競っていたので肩への負担が大きかったのですがテーピングのおかげで悪化することもなく終わりました。エッジグリップは落ちましたがエッジから起こした部分の構造が堅いので前に進みました。
昨日のセッティングのままタイヤを替えただけだったので構造の堅いタイヤ用にセッティングを詰めれば次のステップに進めると思いました。当然、この結果には満足はしていませんが、レースディスタンスを走るという事は膨大なデータとなりますのでピレリタイヤさんにとっても我々チームにとっても非常に貴重なデータとなりました。チーム一丸となってひとつでも前に進めるように頑張りたいと思います。」

清成選手コメント
「レース内容としては昨日と比べて劇的に良くなることはなかったのですが、序盤からタイムは上がらなかったものの局担にタイムが下がることはありませんでした。レース1でタイムが落ちない走り方を見つけることができましたので朝のフリー走行で替えた温度が高い時用のリアタイヤに合わせた走りができたかなと思います。中盤以降、自分のミスがいくつか続いたので前から離れてしまいました。もてぎのあと鈴鹿に向けての課題はわかっていたのですが、その解決に戸惑ってしまったウィークでした。さらに今回は四輪のラバーが路面に乗ってコンディションがガラリと変わってしまいタイヤとの相性が合わなかったです。2分7秒でレースラップをイメージしていたのですが、実際はそこから2秒~3秒落ちだったのでギャップが大きくピットに戻る回数・時間が増えて必然的にテストを兼ねた走行時間が減ってしまい悪循環でした。急に温度が上がってしまいそこに対応しきれなかったのが今回の一番の反省事項です。この課題を次戦オートポリスに向けてチームと一緒に解決していきたいと思います。」

4月21日(土) 公式予選・決勝レース1
全日本ロードレース第2戦。 レース1:高橋裕紀8位、清成龍一12位。レース2でのリベンジを誓う。

RELEASED:2018.04.21

 全日本ロードレース第2戦が三重県・鈴鹿サーキットで開幕した。今大会も2レース制として土曜日に公式予選と決勝レース1、日曜日にレース2が開催される。また今大会は二輪と四輪が併催されるレースとして定着した2&4レース。二輪レースファンはもちろん四輪レースファンの前でもMORIWAKI MOTUL RACINGの活躍を魅せる機会でもある。

 開幕戦のMORIWAKI MOTUL RACING。昨年までとは違うパフォーマンスを見せた。ドライコンディションでは高橋裕紀、清成龍一、共に上位を走行、ハーフウェットと寒さの難しいコンディションに予選は苦しんだが、決勝レース1で清成が3位表彰台、高橋4位、レース2では高橋が5位入賞を果たし、今シーズンの活躍を予感させた。

 開幕から2週間後に開催された第2戦。真冬のような前戦から一転、夏を思わせるような暑さとなった鈴鹿サーキット。高い路面温度と四輪走行後のラバーが路面に残りグリップ感の減少に悩まされながらのART合同走行。高橋は2分8秒477で総合10番手、清成は2分8秒644で総合12番手につける。

 迎えた公式予選も朝から晴天。JSB1000クラスの予選は30分間の計時予選で行われた。
今大会も2レース制のため、決勝レース1のグリッドは、各ライダーのベストラップタイムで決定、 決勝レース2のグリッドは、各ライダーのセカンドラップタイムにより決定する。
高橋は開幕前に悪化させた右肩の痛みが癒えずテーピングしながらの走行を続ける。6周目に2分7秒台に入れるとタイヤを変えて最後のアタック。2分7秒236のベストタイムでレース1の8番グリッドを獲得、翌日のレース2の8番グリッドを獲得する。
清成は真っ先にコースイン、クリアラップが取れる2周目に早くも7秒台に入れる2分7秒408をたたき出す。赤旗中断再開後も果敢にアタックを行うがタイム更新はならずレース1は9番グリッド、レース2は10番グリッドからスタートする。

 午後2時45分、レース1決勝がスタート!
予選8番グリッドの高橋がスタートでジャンプアップ!第1コーナーを4番手で進入する。オープニングラップは5位で通過。清成は9番手でオープニングラップを通過する。
高橋の右肩の状態は悪化はしていないものの、まだ完治はしておらず、特に鈴鹿は身体への負担が大きく今回も我慢のレースとなった高橋。それでも2周目に2分7秒952のレースベストを出し序盤は先頭グループで走行を重ねる。

 一方の清成はレースウィーク初日からフロントの接地感に悩まされており、路面状況の悪さと路面温度の上昇がさらに症状を悪化させてしまい、清成も我慢のレースを強いられた。6周目に2分8秒702のレースベストをたたき出し8位まで順位を上げるも、その後はペースを上げることができず悔しい12位フィニッシュとなった。

 バイクを高速で寝かせながら走る時間が長い鈴鹿サーキットはタイヤのエッジグリップへの負担が大きく、高橋はレース中盤からグリップダウンを上手くコントロールして走行を続けるもラップタイムを伸ばすことができず8位でチェッカーを受けた。

 モリワキの地元:鈴鹿サーキットで活躍する姿をファンに魅せたかったが、4月とは思えない暑さに苛まれ苦戦を強いられた。明日の決勝レース2ではファンの期待に応えるべくチームとライダーは万全の体制で臨む。

高橋選手コメント
「今日のレース1は我慢のレースでした。2&4レースは路面コンディションがかなり変わり、事前テストの再現ができずレースウィーク初日から苦戦していました。昨年手術した右肩の経過もあり、鈴鹿サーキットは肩に負担のかかるコースなのでテーピングを毎回試行錯誤して改良した結果、日ごとに身体への負担は良くなってきました。予選はなんとか8番手を獲得、決勝レースのスタートが決まり、さらに第1、第2コーナーも上手くいって自分でもビックリの4番手まで上がることができました。自分のコンディションやタイヤのコンディションを考えれば序盤に前に出られることはプラスなことなのですごく良かったです。6番手の位置を最後までキープできるように一生懸命走っていたのですが10周目以降ラップタイムを上げることが難しくなってしまい、最後に2台ぬかれて悔しいレースでした。
バイクを起こせば一気に前に進むのですが、鈴鹿は倒して走る時間が長いコースなのでエッジグリップが厳しかったです。昨年から出ていた課題を再認識しました。タイヤに優しいセッティングだったり走りだったり電子制御だっりと今回のデータを元に8耐に向けてチームにできることはまだまだあると思いますのでそこを詰めていきたいと思います。」

清成選手コメント
「今年に入ってからピレリさんの新しいタイヤに合わせたバイクづくりをしていますが、鈴鹿では特にフロントの接地感不足の解消に向けてセッティングを行っていました。予選ではクリアラップを取ろうと思って真っ先にコースインしました。ベストタイムを出した周のスプーン出口でフロントが切れ込んだので慌てて修正をして2分7秒4。タラレバは言いたくないですけど6秒台には入れられたかな、と思います。
レース1は、やはりフロントに不安を抱えたままのレースでした。特に鈴鹿は寝かして走る時間が長いコースなので転倒せずに明日(の決勝レース2)に繋げるための我慢のレースで悔しいです。明日は今日の課題を活かして1周目から攻められるように、サーキットに来てくれるお客様に面白いレースが魅せられるように頑張ります。」

Round.1 MOTEGI / JSB1000

4月8日(日) 決勝レース
決勝レース2。高橋裕紀5位フィニッシュ、清成龍一はリタイア。

RELEASED:2018.04.08

2018全日本ロードレース開幕戦「SUPERBIKE RACE in MOTEGI」決勝レースが開催された。前日までの冷たい雨から一転、空気は冷たいが鮮やかな青空が広がる天候となった。
朝のフリー走行、清成は1分50秒432で4番手、高橋は1分51秒257で9番手につけて最後の確認を行った。
 迎えた決勝レース2。予選5番手の高橋はスタートで上手く飛び出しオープニングラップを3 番手で通過する。清成は9番手。絶対にケガができない高橋は攻めながらも右肩に負担がかからない走りを心がけ6周目に1分50秒018のベストタイムを出し 50秒前半のタイムで周回していたが、タイヤのエッジグリップ不足への対応を考えながら走行している間に5番手のポジションとなる。
清成は7周目に1分49秒台に入れるとその後も49秒台を連発、12周目に高橋をかわして5番手に浮上する。清成、高橋のMORIWAKI MOTUL RACINGが2台で走行を重ねたが清成は18周目の5コーナーでフロントから切れ込んで転倒、残念ながらそのままリタイアとなる。
高橋はエッジグリップ不足へ対応する走り方をみつけた後はラップタイムも安定して走行を重ね5位フィニッシュ、レース1の4位フィニッシュに続き上位入賞を果たした。

次戦はモリワキのホームコース鈴鹿サーキット。「レースの回数が多ければその分データを多く集積できるのでマシンの開発にとっては良いこと」という高橋の言葉の通り、もてぎ大会で見えてきた課題をチーム一丸となって解決して鈴鹿での活躍を誓う。

高橋選手コメント
「完全なドライコンディションとなり身体への負担が懸念されたのですがスタートが上手くいってヤマハさん2台のすぐ後ろを走ることができたのですが、途中でタイヤのエッジグリップが減ってきてペースを上げることができず、走り方を探っていたときに渡辺一樹選手(スズキ)と渡辺一馬選手(カワサキ)に抜かされ、清成選手にも抜かれてしまいました。このままズルズルと落ちていくしかないのかな、と思っていたところでタイヤの使い方とバイクの走らせ方が見つかってタイムをキープする事ができました。
清成選手の転倒は残念でしたが終わってみればドライコンディションで3位表彰台争いに絡めるところまで来られたので、正直昨日のレース1よりも今日のレース2の方が手応えを感じました。
この身体の状況でチームもよくしてくださいましたし、ピレリタイヤさんも最後まで機能するタイヤを用意してくれたのでベストを尽くせたと思います。当然、悔しい気持ちもありますがそれは次戦以降に持ち越したいと思います。完全ドライでこの結果は今後に向けて良い材料になると思うのでチームと共にさらに詰めていきたいと思います」

清成選手コメント
「転倒は完全に自分のミスです。チームに申し訳ないことをしてしまいました。レース2を走って行く中でフロントが切れ込みそうになることは何度もでてきたので“リスクは避ける”“安全な方法で抜く”ことを考えていました。前を走る渡辺選手(カワサキ)とラインを合わせて後ろから弱いところ強いところを見極めながらどのタイミングで、何処で抜こうかを考えながら走っていたときに5コーナーを少しワイドなラインからインに入っていったら曲がり方が変わってしまい転倒してしまいました。フロントが切れると認識していながらの転倒なので完全に自分のミスです。
実はレース前は少し不安でした。ライダーとしてガチに勝負できるのか、昨日3位表彰台だったので今日も(表彰台)と思ったり、いろいろと考えてしまいました。しかしトップからは離されはしましたがドライでもあの位置で走れることがわかったのが収穫でした。
転倒したことは(自分に対して)腹が立ちますがそれ以外はとてもポジティブです。ピレリタイヤさんもドライ路面で最後まで機能してくれましたし、すごく良くしてもらいました。ドライコンディションで長い距離を走れたので良いデータがとれました。これを次戦鈴鹿以降に活かしたいと思います」

4月7日(土) 公式予選・決勝レース1
全日本ロードレース開幕。 レース1で清成龍一3位表彰台、高橋裕紀4位入賞を果たす!

RELEASED:2018.04.07

 全日本ロードレース開幕戦が栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。今シーズンは全クラスがここツインリンクもてぎで開幕する。
今シーズンのMORIWAKI MOTUL RACINGは昨年同様、高橋裕紀と清成龍一の2台体制で臨む。昨年10月に早々に参戦体制を発表。森脇緑チームマネージャーは「オフシーズンから同じ布陣で、更なる高みとチーム/ライダー/車両の熟成を目指し、MORIWAKI MOTUL RACINGの2018年シーズンを戦う決意を表明したかった」とその理由を語った。高橋は「いち早く準備かができるので早い段階で来季の体制が発表されるのはライダーとしては嬉しいこと。確実に結果を残すため、さらに努力していく」とコメント。清成は「JSB1000優勝、鈴鹿8時間耐久優勝という目標に向かって走り始めたがまだ達成できていない。挑戦は続くが、諦めるつもりはない。モリワキと共に成長したいと思っている」とコメント。モリワキスピリットを継承している二人のライダーで今シーズンも更なる高みを目指す。

 マシンは昨年モデルチェンジしたHonda CBR1000RRをモディファイした「Honda CBR1000RR モリワキ改」にピレリタイヤのパッケージを継承する。昨年の岡山大会で高橋が3位入賞するなどシーズン後半から徐々にそのポテンシャルを向上させてきたマシンをこのシーズンオフにさらに開発を進めた。

 開幕戦は通常よりも一日早い木曜日からレースウィークが始まり特別スポーツ走行が行われた。高橋が1分50秒189のベストタイムで総合3番手タイム、順調にマシンセッティングが詰まってきていることを窺わせる。清成も1分50秒286のベストタイムで総合5番手。1本目の走行では2番手タイムを出して周囲を驚かせた。

翌金曜日のART合同走行。木曜日は好天だったが夜に雨が降り、JSB1000クラス1本目の走行の頃から路面が乾き始める。高橋も清成も様子をみながら高橋10周、清成8周の走行。清成が49 秒台に入れる1分49秒587で3番手、高橋は1分50秒603で4番手につける。午後に行われた2本目は完全にドライ、しかし風が強く吹くコンディション。二人ともタイム更新を果たし清成が1分49秒242で総合3番手タイム、高橋は1分50秒050で総合7番手につけた。

 迎えた公式予選、天気予報は曇りであったが朝から雨。JSB1000クラスの予選が始まる9:30頃には止むと思われたが雨は止まずウェットコンディションの中で45分間の計時予選が開催された。
今大会は2レース制のため、各レースのグリッド決定方法が今までとは違う方式が採用された。決勝レース1のグリッドは、各ライダーのベストラップタイムにより決定する。 決勝レース2のグリッドは、各ライダーのセカンドラップタイムにより決定する。
このウィークに入って初めての雨。午後のレース1もウェットコンディションが予想されるため各車セッティングを確認しながらの走行となる。開始早々、清成がリーダーボードのトップに立ち、7周目に2分00秒822のベストタイムを出す。タイムを削りに行った矢先に90度コーナーでハイサイド転倒を喫してしまう。口の中を切るケガを負ったがレースには出場できる状態であった。
 高橋は昨年末に古傷の右肩の手術を行った。開幕までには回復する予定だったが事前テストで悪化させてしまい実は満身創痍でもてぎ入りした。高橋は2分00秒556、2分00秒010とタイムを詰めていき最終ラップに2分を切る1分59秒075をたたき出しレース1の4番グリッドを獲得する。清成は10番グリッド。
各ライダーのセカンドラップタイムで決まるレース2のグリッドは高橋5番手、清成は10番手スタートとなる。

 公式予選から約3時間半後の午後2時、レース1決勝がスタート!
高橋は4番手で第1コーナーに進入しオープニングラップを4位で通過。清成はスタート直後のトラフィックに巻き込まれ9番手でオープニングラップを通過する。

高橋はプッシュしながらも絶対に転倒できない我慢の走りで次第に路面が乾いていくなか、1分56秒、54秒と徐々にペースを上げて行く。
このコンディションは自分たちに有利に働くと感じた清成は「序盤に勝負をしかけよう」と3周目にはトップより3秒も速い1分54秒7で周回、4周目のヘアピンでついにトップの中須賀選手(ヤマハ)をかわしてトップに浮上する!モリワキが最高峰クラスに復帰してから初めて決勝レースでトップに立った。しかもその後5周もの間リーダーボードのトップに立ち続けた。
しかし、11周目の4コーナーであわやハイサイド、なんとか堪えて転倒は免れたが2番手に後退してしまう。
清成は20周目に1分51秒612のベストタイムで周回するも21周目に高橋巧選手(ホンダ)にかわされるが3位表彰台を獲得した。高橋は18周目に1分52秒443までタイムアップを果たし4番手を死守、4位入賞を果たした。

4月とは思えない寒さの中、ところどころウェットパッチが残る難しいコンディションでMORIWAKI MOTUL RACINGは3位、4位を獲得した。明日はレース2が行われる。チームとライダーは今日の課題を抽出し明日のレースに万全の体制で臨む。

高橋選手コメント
「開幕2連戦に向けて木曜日からバイクのセットアップを出すと言う点においては良かったです。実は昨年の最終戦直後に右肩の手術をしました。よく脱臼する癖がついていたのですがそこをキチンと治そうと手術を決めました。手術自体は成功したのですが事前テストで悪化させてしまいました。未だに右肩は思うように使えませんがチームと病院のバックアップのおかげで開幕戦に臨むことができました。幸いにしてこのレースウィーク中にさらに悪化することはありませんでした。今大会は絶対に転ばないこと、を念頭にポイントを取れれば良いかな、と考えていたので、この4位と言う順位は素直に嬉しいです。反面、この位置にいられるという事はトップ争いに絡みたいと言う欲も出てきますのでその意味では悔しくもあります。
但、現状の中で最大限の力を発揮して闘っていくので、優勝は狙いますが身体を悪化させることなくベストを尽くしたいと思います。ピレリタイヤさんもすごくフィーリングの良いタイヤを用意してくれましたので昨年よりもワンランク上の位置でマシン開発ができている気がします。
今日のレースはこのコンディションにタイヤもチームも救われた部分はあると思います。明日はドライコンディションが予想され、身体にも厳しいレースが予想されますがチーム一丸となってベストを尽くして頑張ります。」

清成選手コメント
「シーズン前のテストでは自分が感じるスピードとタイムが合致せずフィーリングが良くなかったのですが、そこからチームが緊急にパーツを造ってくれたり必死にアジャストしてくれたので木曜日の乗り出しからすごくフィーリングが良かったです。今日の予選は雨だったのであまり自信はなかったのですが最低でも3列目には入ろうとプッシュし続けました。タイムを出したあとタイヤのフィーリングやセットの確認をしている矢先にハイサイド転倒をしてしまい、チームが決勝レーススタートギリギリまでマシンを修復してくれました。スタート直後のハーフウェットは嫌でしたがドライでもウェットでもどちらでもいける心づもりでスタートに臨みました。自分のスタイルでもありますが序盤ペースを上げやすいパッケージなので、このコンディションだったら序盤に勝負して抜け出せたらトップに立とうと考えていました。実際にそうなったら頭の中が真っ白になりましたが(笑)、あそこで勝負仕掛けずに後ろについていったとしても今の自分たちのマシンでは離されるのはわかっていたので思い切ってプッシュしました。トップ争いは楽しかったです。こんなトップ争いが今後もできるようにチームと一緒に頑張りたいと思います。4コーナーのハイサイドは自分でも驚くくらいよく戻れたな、と思いました。一日に2回もハイサイドをしたくなかったので。タイヤも後半グリップダウンすることはするのですがその状況の中でもチカラを発揮できたのはピレリタイヤさんの頑張りだと思います。
明日も今日みたいに序盤からガンガンに攻めてトップ争いに絡みたいと思いますが、スタート位置が4列目なので先ずはスタートに集中して決めたいと思います。」