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データ
レース:2016年 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第9戦 SUPERBIKE RACE in SUZUKA
クラス:JSB1000
予 選:11月5日(土曜日)15番手
決勝 1:11月6日(日曜日)15位
決勝 2:11月6日(日曜日)12位
天 候:予選/晴れ 決勝/晴れ
場 所:鈴鹿サーキット(1周=5,821m)

11月6日(決勝 レース) - 高橋裕紀、レース1:15位、レース2:12位。マシンの熟成をさらに進めて今シーズンを終える

 全日本ロードレース最終戦「MFJ GRAND PRIX SUPERBIKE RACE in Szuzuka」の決勝レースが行われた。
最終戦は8周と20周の性格の違う2種類のレースを走る難しい決勝となる。しかし高橋はどちらのレースも最初からガンガン全力で闘うだけ、といつものスタンスを変えずに臨む。このレースウィークは天候に恵まれ、絶好のレース観戦日和となった。モリワキレーシングの地元開催とあって朝から大勢のモリワキファン、関係者が鈴鹿サーキットに集まった。

午前11時15分、8周の超スプリントレースがスタート!5列目イン側からスタートした高橋は15番手で第1コーナーに進入する。しかし130R手前でレイトブレーキングから前を行くライダーをパスしたものの、止まりきれずにオーバーランを喫してしまい19番手でオープニングラップを通過する。すぐさま体制を立て直した高橋は3周目には2分9秒953と9秒台に入れて前を行くライダーを追い上げる。5周目、予選順位と同じ15番手まで上げるが、その時には前(14番手)の選手との差が開いてしまい、そのままレース1を15位でフィニッシュする。

レース1のゴールから約3時間後の15時5分、20周のレース2がスタートした。しかしオープニングラップを終え2周目に入るホームストレート上で3台が絡む多重クラッシュが発生。赤旗中断となった。
再スタートも高橋は上手く決めてオープニングラップを予選グリッドから2つ順位を上げる13位で通過する。2周目には2分10秒358のベストタイムを出し、その後も11秒台の安定したタイムで周回、12位にポジションを上げてチェッカーを受ける。
昨日の予選後、剛性面で一新したスイングアームに関するセッティングを変えてレース1に臨んだが、思っていた方向と違ったのでレース1の後に元に戻した。そのことがタイヤマネジメントも含めて上手く機能したので安定した周回を重ねることができた。

今年、モリワキレーシングとして約8年ぶりにJSB1000クラス参戦した。最高峰クラスにおいて8年のブランクは新規参入に等しく、モリワキレーシングと高橋はゼロベースでマシン開発に取り組んだ。シーズン途中に両肩の脱臼と左踵の粉砕骨折という大怪我を負うアクシデントに見舞われるが驚異的な回復力でレースに復帰、最終戦でも貴重なデータを収集することができた。今シーズンは厳しい闘いが続いたが、最終戦でオリジナルスイングアームを投入したのは、チームとして鈴鹿8耐を含めた来年を見越した戦略。マシンもタイヤも手探りの中で始めた挑戦ではあるが、着実にマシンは進化しておりここから新たなモリワキレーシングの闘いが始まる。

モリワキレーシングへの熱いご声援をありがとうございました。来シーズンの熱い闘いにご期待ください。

高橋選手コメント
「レース1ではオープニングラップのバックストレートエンドで前の選手を抜こうとブレーキングを我慢してパスできたのですが、止まりきれずにオーバーランして19番手まで順位を下げてしまいました。その後追い上げをかけたのですが前の選手達との差を埋めることはできませんでした。
レース1に向けて剛性面でスイングアーム関連に関する事を変えたのですがレース1の後に元に戻しました。
レース2はスタートも上手くいって自分のポジションを上げる事ができました。トライした剛性面が良かったと再確認できましたし、20周走り切れたことでタイヤマネジメントや攻めたときの挙動など、濃いデータを収集できました。もちろん悔しい順位ではありますが、得るものが多く内容の濃いレースだったと思います。

今シーズン、大きなケガをしてチームに迷惑をかけてしまったことを申し訳なく思います。シーズンを通して上位に食い込むとまではいかなくても、もう少し上の順位でいろいろなことを試したかったという悔いは残りますが、これが自分の実力であると真摯に受け止めたいと思います。来シーズンはもっともっと努力してマシンの熟成を進めて行きたいと思います。そしてモリワキ一丸となって精一杯頑張りたいと思います。一年間ご声援をいただきまして本当にありがとうございました。」

DATA-2016.11.6 Race

9月24日(予選) 高橋裕紀、予選15番手ながら確かな手応え

全日本ロードレース最終戦が三重県鈴鹿サーキットで開幕した。
最終戦はMFJグランプリとして開催され、JSB1000クラスは決勝が2レース開催される。レース1は8周の超スプリント、レース2は20周。今大会は木曜日の特別スポーツ走行からレースウィークが始まった。

SUGO大会で負った大ケガから驚異的な回復力を見せ、わずか3ヶ月で復帰した前戦岡山大会で高橋は4位フィニッシュを飾った。もちろんケガは完治していないが、現在は早歩き程度なら可能な状態、マシンに乗る時にはケガのことは全く気にしていないとのことである。

今大会からモリワキオリジナルスイングアームを投入した。レースウィークの前週、岡山国際サーキットでシェイクダウンをしただけでほぼぶっつけ本番の投入である。来年の鈴鹿8耐を見据えてタイヤ交換のしやすさなどを考慮してゼロから開発したスイングアームである。このウィーク、マシンのセッティングはセッション毎に大きく変えている。一新したスイングアームに合わせてどの方向が合っているのか、を探るための取捨選択をしている。レースウィーク初日、2分12秒923の走り出しからセッション毎にタイムアップを果たし、金曜日のART合同走行2本目では2分10秒309まで上げてきた。

迎えた公式予選。このレースウィークは好天に恵まれ、木曜日は気温も路面温度も低かったが、予選日はこの時期にしては暖かく穏やかな天候となった。JSB1000クラスの公式予算はレース2のグリッドを決める全車走行による計時予選のQ1と、Q1の上位10台がレース1のポールポジションから10番グリッドまでを決めるQ2のノックアウト方式で午後1時15分にスタートした。
高橋は2分10秒台前半から中盤のタイムで周回、ピットインでセッティングを変更して最後のタイムアタックに出ると9秒台に入れる2分9秒868を出して15番手で予選を終える。

高橋とチームの懸命な努力によりマシンは着実に進化している。モリワキレーシングの地元・鈴鹿サーキットの最終戦での活躍に期待がかかる。

高橋選手コメント
「ご心配をかけておりますケガの具合はだいぶ良くなってきています。ジョギングは無理ですが早歩き程度ならできるほどに回復しています。マシンに乗っているときはケガのことは全然気にしていません。当然、走り終わった後は使った分の痛みはありますが、ケガのせいでタイムが遅くなると言うような影響はありません。
今回から一新したスイングアームを投入しました。これは鈴鹿8耐を含め、来年を見据えてのことです。当然車体のバランスが従来とは変わってしまうのでセッティングは大きく変えています。木曜日、この方向は無いね、金曜日のこっちも無いね、と自分達が向かうべき方向が見えてきた上での大きな変更ですので着実に良い方向に向かっています。レースウィークと言うよりは来年に向けたテストを実戦を通じて行っている、という気持ちがあります。
今日の予選、2分9秒台と今シーズンベストタイムでしたが、できれば(2分)8秒台に入れたかったのでちょっと残念です。自分の中でスプリントだから、とか20周だから、とか言うのは無いので両レースとも最初からガンガン全力で闘うだけです。そして来シーズンに向けて貴重なデータを収集できる機会なのでキッチリ良いデータを取りつつ、スタート順位よりひとつでも前を目指して精一杯頑張りたいと思います。」

DATA-2016.11.5 Qualifying

データ
レース:2016年 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA
クラス:JSB1000
予 選:9月24日(土曜日) 12番手
決勝 1:9月24日(土曜日) 10位
決勝 2:9月25日(日曜日) 4位
天 候:予選/晴れ  決勝/レース1:晴れ レース2:雨
場 所:岡山国際サーキット(1周=3.703km)

9月25日(決勝 レース2) - 高橋裕紀、雨のレースで4位フィニッシュを飾る!

 全日本ロードレース第8戦「SUPERBIKE RACE in OKAYAMA」の決勝レースが行われた。昨日の好天から一転、どんよりとした曇り空の下、朝のフリー走行が行われた。高橋はレース2の予選タイムより速い1分31秒221を出して午後の決勝レースに臨んだ。

夕方から天気が崩れるという予報であったが、午前中のJ-GP2クラス決勝から雨が落ち始め、降ったり止んだりを繰り返した。JSB1000クラスのスタート進行が始まる時はドライ、しかしグリッド整列してから再び雨が落ちてきてスタートディレイとなり、2周減算の22周の決勝レースとなった。雨の降りが強くなりウェット宣言が出され、30分ほど遅れてJSB1000クラス決勝がスタートした。

 予選10番手からスタートした高橋はオープニングラップで3つ順位を上げ7番手で戻ってくる。その後1分48秒前半のタイムで3周目に6番手、6周目には5番手まで順位を上げる。7周目にベストタイムとなる1分47秒645をマーク。その後も48秒台でラップを続け、4番手の藤田選手(ヤマハ)と8秒以上あった差が周回毎に縮まり、14周目には0.398秒、16周目には0.247秒とテール・トゥ・ノーズの追い上げを展開、ついに17周目の第1ヘアピンで4番手に浮上する。そのままチェッカー、4位でレース2を終えた。

左かかとの粉砕骨折の大怪我から驚異的な回復力により約3ヶ月でレース復帰、レース1:10位、レース2:4位という素晴らしいリザルトをチームにもたらした。高橋が出した1分47秒645というベストタイムは、上位10台の中で4番手、17インチタイヤを履くライダーの中では堂々のトップタイムであった。

また、このレースを制したのはモリワキでも活躍を見せ、現在JSBを共に戦っているサポートチーム、TOHO RACINGの山口辰也選手が輝いた。

次戦はいよいよ最終戦、しかもモリワキレーシングの地元の鈴鹿。怪我からの回復がさらに進んだ高橋の力強い走りを期待したい。

高橋選手コメント
「先ずは、ここまで走れるバイクを造ってくれた、環境を造ってくれたチームに感謝です。この4位という結果はチームがもたらしてくれたもので、自分はただそのバイクを走らせただけだと思っています。今年初のウェットレース、レインタイヤはいくつか候補がありましたが、自分は怪我もしているし、ここで知らない(新しい)タイヤを履くより、今年の基本ベースとなっているレインタイヤを履きました。ヘビーウェット用ではないタイヤだったので本降りになってからは水たまりを避けたラインを走り、自分が今出せる限界のペースを見つけ、そのペースをキープする走りを心がけました。絶対に転べないですからね。 最終戦鈴鹿は、怪我も良くなっていると思います。現状の自分達にやれることをしっかりすれば結果は自ずとついてくると思います。とにかくベストを尽くします。」

DATA-2016.9.25 Race1

9月24日(予選/決勝 レース1) - 驚異の回復力。高橋裕紀、ケガからの復帰レースで10位フィニッシュ!

全日本ロードレース第8戦が岡山県の岡山国際サーキットで開幕した。

今シーズンから高橋裕紀をライダーに迎えてJSB1000クラスに本格復帰したモリワキレーシング。来年度から導入される17インチタイヤを装着し、来年の鈴鹿8耐参戦に向けたマシン開発を進めていた矢先の6月のSUGO大会の予選で転倒、両肩脱臼と左足かかとの粉砕骨折の大怪我を負ってしまい、SUGO大会決勝レースを欠場した。治療とリハビリを続けていた高橋は驚異的な回復力を見せ、通常であれば全治半年以上と言われているところ、その半分の約3ヶ月でレース復帰を果たした。驚くべきはケガから約2週間後にはトレーニングを開始したそうである。トレーニングをすることで血流を促し骨の自然治癒に効果が出てくるとのこと。そして何よりも高橋自身の「一日も早い復帰」を志す強い精神力が支えている。

約2ヶ月半ぶりにマシンに跨がった岡山大会の事前テスト。本人も驚くくらいすんなりと乗れた。レースウィーク初日の木曜日には特別スポーツ走行が行われたが生憎の雨。翌日のART合同走行の1本目も雨と天候に恵まれなかった。2本目はドライ路面となり、高橋は24周を周回、1分32秒004のタイムで総合12番手につける。

熊本地震の影響で第4戦と第7戦に組み込まれていたオートポリス大会が中止となり、レース開催数が減少したため、岡山大会のJSB1000クラスは9月24日(土)、25日(日)に決勝レースが行われる2レース制となった。公式予選はノックアウト方式が導入され、全車出走による40分間のQ1セッションと、Q1の上位10台によるトップ10チャレンジがQ2セッションとなる。Q1の結果がレース1のグリッド、Q2の結果がレース2のグリッドとなる(レース2の11位以下のグリッドはQ1の結果)。

土曜日は、前日の不安定な天候から一転、朝から太陽が降り注ぐ好天となった。しかしその分、気温も路面温度も上昇した。JSB1000クラスの公式予選は朝9時30分から行われ、高橋はQ1をみっちり22周走行、なんと1分30秒734のタイムで9番手通過、Q2のトップ10チャレンジに駒を進めた。

10分間のインターバルを置いて15分間で行われたQ2、高橋は1分31秒582で10番手。これによりレース1は9番グリッドから、レース2は10番グリッドからのスタートなる。

もちろん、踵の骨折はまだ完治はしていない、高橋によると80%程度の回復とのこと、そんな満身創痍の状態でトップ10チャレンジに進んだのは高橋の強靱な精神力と体力が成せる技であろう。

公式予選から約4時間後、JSB1000クラスの決勝レース1が行われた。真夏を思わせる太陽が照りつける中、24周によるレース1がスタートした。高橋はオープニングラップを10番手で通過、3周目には1分30秒901のベストタイムをたたき出す。その後も30秒台、31秒台の前半の安定したタイムで周回を重ねてそのまま10位でチェッカー。SUGOの大怪我からわずか3ヶ月後の復帰レースで堂々の10位フィニッシュを決めた。

高橋は第2戦モテギで転倒しているので完走したのは開幕戦鈴鹿に次いで2戦目。チームにとっても貴重なデータを収集できたレースとなった。明日のレース2は10番グリッドからのスタート。身体的には厳しい状態には変わりはないが、高橋とチームが一体となった闘いに期待したい。

高橋選手コメント
「SUGOの予選で転倒、決勝レースを欠場してみなさまにご心配をおかけしました。両肩の脱臼と左踵の粉砕骨折のケガを負いましたが、一般的に踵と呼ばれるブロックの部分は8割〜9割くらい骨がついてきています。治療している先生からも「治りが異常に早い」と驚かれています。

事前テストで約2ヶ月半ぶりにJSBマシンに乗ったのですが意外とすんなり乗る事ができました。ですが左足で踏ん張ろうとアタマでは考えているのですが身体が拒絶してしまうのでその分を他の部分でカバーしているので身体への負荷が強まりキツい部分はあります。そんな中でのトップ10チャレンジへの進出は正直自分でも驚いています。当然狙ってはいたのですがケガをする前でもトップ10に残ったことはなかったので上出来だと思っています。

決勝レースも1分31秒残半から中盤のペースを目標にはしていましたが、昨日までのタイムは今日より1秒以上遅いアベレージだったので難しいかな、とは思っていましたがそのペースで走れたので良かったです。もっとも、(加賀山選手、秋吉選手、中富選手たちの)集団に引っ張ってもらっていたのも事実で、集団の中にいたけれど前に行く事は難しかったです。

ですが、ケガをしてから走れなかったブランクをうまく取り戻せたかな、と思っています。今日は予選・決勝含めて狙い通りに全て上手くいったので、明日の決勝レースではさらに限界値を上げられるように頑張ります。」

DATA-2016.9.24 Qualifying/Race1

データ
レース:2016年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦 SUGOスーパーバイク120マイル耐久レース
クラス:JSB1000
予 選:6月25日(土曜日) - D.N.F.
決 勝:6月26日(日曜日) - D.N.F
場 所:宮城県 スポーツランドSUGO(1周=3.737km)

6月25日(予選) - 高橋裕紀、無念の今大会欠場

全日本ロードレース第5戦が宮城県:スポーツランドSUGOで開催された。第4戦オートポリスが熊本地震の影響で中止となったため今大会が3戦目となる。

 今シーズンからJSB1000クラスに復帰したモリワキレーシング。来年から導入が決まっている17インチタイヤを選択し、ゼロからデータを収集してマシンを造り上げている。今大会の前週(6月15日、16日)に行われた事前テスト。完全ドライではない微妙な路面コンディションの中、上位陣が1分29秒台でまとまっている中で高橋も1分29台に入れ、確実にマシンの進化を感じていた。

 迎えたレースウィーク。今大会は120マイルのセミ耐久レースでデータを収集するには適した大会である。梅雨時らしい不安定な天候であるが金曜日のART合同走行は曇り。JSB1000クラスの1本目の途中からレコードラインが乾くセミウェット路面となった。高橋は11番手タイムで1本目を終えて、午後の2本目を迎える。
順調にタイムを伸ばし1分30秒275まで入れたところでタイヤを交換、コースインした周の3コーナーでハイサイドの転倒を喫してしまう。左肩脱臼と足首のケガのため、その後のスケジュールを全てキャンセル、三重県の病院へ搬送された。

 残念ながら今大会は欠場となった高橋であるが、次戦岡山大会(第7戦オートポリス大会は中止)までにしっかりとケガを治し、元気な姿で戻ってくるに違いない。

DATA-2016.6.25 Qualifying

データ
レース:2016年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦 ツインリンクもてぎ
クラス:JSB1000
予 選:5月28日(土曜日) 15番手
決 勝:5月29日(日曜日) D.N.F.
天 候:予選/晴れ  決勝/晴れ
場 所:栃木県 ツインリンクもてぎ(1周=4.801km)

5月29日(決勝) - 高橋裕紀、無念のリタイア。しかし、確実にマシンは進化している

全日本ロードレース第3戦「SUPERBIKE in MOTEGI」の決勝レースが行われた。朝から青空が広がる好天の中、高橋はウォームアップ走行で最後の確認を行った。

 迎えた決勝レースはさらに気温も路面温度も上昇し、気温28度、路面温度50度超のこのレースウィークで最も厳しいコンディションとなった。
高橋は2つ順位を上げて13番手でオープニングラップを通過する。その翌周には12番手まで上がり、同じ17インチタイヤを装着するライバルよりも前で走行を続ける。しかし決勝レーススタートして早々にブレーキにトラブルを抱えてしまい、なんとか抑えて走行を続けようと判断、そのような状況下で順位を上げていった矢先のヘアピンで転倒を喫してしまい、コース復帰するも残念ながらそのままリタイアとなってしまった。幸いにも高橋にケガは無く身体は大丈夫である。

 決勝レース23周のデータを収集できなかったのは残念ではあるが、Honda CBR1000RR モリワキ改は着実に一歩ずつ進化しており、次戦SUGOでさらに上を狙えるように開発を進める。

高橋選手コメント
「スタートを失敗してしまったのですがマシンのフィーリングも良くて、その後順調に順位を挽回できてこれからという矢先にブレーキトラブルが出てしまいました。ピットに戻るか迷いましたが,路面温度が高い中でも前を走る秋吉耕佑選手や酒井大作選手について行けていたので、走れなくはないなと言う判断をしてそのまま走行を続けました。しかし、やはり無理があったみたいでトラブルが出てから2周後のヘアピンでフロントから切れ込んで転倒していまいました。身体にケガはありません。
 それでも予選、決勝レースを通してフィーリングは悪くなかったので間違った方向には進んでいないと確信しました。次戦SUGOの前にはテストもありますし、この勢いでもっともっと開発スピードを早める気持ちでモリワキレーシングのスタッフと一緒に高いモチベーションを持って頑張っていきたいと思います。」

DATA-2016.5.29 Race

5月28日(予選) - 高橋裕紀、予選15番手なるもタイム差は確実に縮まる

全日本ロードレース第3戦が栃木県:ツインリンクもてぎで開催された。今シーズン初の全クラス開催のレースとなる。モリワキレーシングはJSB1000クラスに高橋裕紀、J-GP2クラスに日浦大治朗の2クラスへ参戦する。

 金曜日に行われたART合同走行は天気予報通り朝から雨、昼過ぎには雨は上がったものの完全なドライ路面にはならずなかなかドライコンディションでのセッティングを詰められない。5月上旬に行われた事前テストも初日が雨、二日目も完全ドライにはならなかった。ART合同走行は、高橋は総合5番手初日を終える。

 迎えた公式予選、高橋は1分51秒457で予選を15番手で終えた。今シーズンからJSB1000クラスに復帰したモリワキレーシングは新規参入に近い。休止している間にJSB1000マシンの進化は大きく、おいそれと追い付くことは難しい。やるべきこと、解決すべき課題はたくさんあるが、それをひとつひとつ解決して前に進んでいるのでマシンは確実に進化している。予選順位は15番手であったが、上位常連チーム、17インチタイヤを装着しているチームとのタイム差は縮まっており、コンマ4秒の中に7台がひしめく接近戦。その中に高橋はいる。

 厳しいスタートとなった2016年シーズンであるが、だれもが前向きに考え、進化しているモリワキレーシング。明日の決勝レースに不退転の決意で臨む。

高橋選手コメント
「今回ポジションを変えました。そのことにより大きく乗りやすくなりました。今シーズンが始まってからポジションすらもいじれないくらいテストもできていなかったので、そう言う意味では鈴鹿のレースはデータ収集ができて良かったです。今回のレースではハンドル、ステップ等のポジションのアジャスト、サスペンションの調整を行う予定です。大きな課題に向けてひとつひとつ解決している段階で、正直まだレースしてる感はありませんが、でもレースはしなくてはならいので、緊張感やプレッシャーを感じる中で高いレベルでマシン開発のテストができているのかな、という前向きな気持ちです。今回の予選もターゲットとしている上位チームとのタイム差も縮まってきています。
明日の決勝レースの中から学ぶことも多いと思いますので、チームとしてのベストを尽くせるように頑張ります」

DATA-2016.5.28 Qualifying

データ
レース:2016年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 2&4(JSB1000のみ)
クラス:JSB1000
予 選:4月23日(土曜日)
決 勝:4月24日(日曜日)
天 候:晴れ
場 所:三重県 鈴鹿サーキット(1周=5,821m)

4月24日(決勝) - 高橋裕紀、開幕戦13位フィニッシュ。しかし、収穫の多いレース。

 全日本ロードレース第2戦「NGKスパークプラグ SUZUKA 2&4 RACE」決勝レースが行われた。土曜日の夜から降り始めた雨は明け方には上がり、フリー走行が始まる8時頃には陽がさしてきたものの完全ドライには至らず中途半端な路面コンディションであった。高橋は積極的に走り込み30分のセッションで10周走行、データ収集に努め、朝のフリー走行は総合9番手で終える。

 決勝レースのスタート進行が始まる12時過ぎには晴れ、しかし風が非常に強い天候となった。午後12:45鈴鹿8耐でお馴染みのルマン式で決勝レーススタート!
高橋はスタートで飛び出してトップグループに食らいついてこうと考えていたが、マシンの始動がワンテンポ遅れたためセカンドグループに紛れてしまう。高橋はオープニングラップを13番手で通過する。今野由寛選手(スズキ)、酒井大作選手(BMW)とバトルを展開、8周目には11番手まで順位を上げる。しかしシェイクダウンに近く煮詰まっていないマシンは挙動が安定せず、それを押さえ込む高橋の体力を奪っていく。高橋は19周目にピットイン、チームはタイヤ交換と給油を18秒で終えコースに復帰させる。そのピットワークの速さで先行していた酒井選手をかわして前に出ることができた。レースは29周目の最終コーナーで転倒したマシンがスポンジバリアに衝突、赤旗が掲示されそのままレース終了となった。

高橋は13位で開幕戦を終えた。しかし、ドライコンディションの中で29周分の貴重なデータを収集することができた。チームマネージャーの森脇緑は「JSB1000クラス復帰の最初のレースが(セミ)耐久と聞いて戸惑ったけど、結果的に取りたかったデータ、改善すべき箇所など、耐久レースなのでデータ量も多くスプリントレースでは得られないデータを収集することができた。ほぼシェイクダウン状態のマシンで(高橋)は健闘してくれた」とレース後に語っている。

 モリワキレーシングと高橋裕紀の新たなる挑戦は始まったばかり。次戦モテギには今大会より進化したHonda CBR1000RR モリワキ改の姿があるはずだ。

高橋裕紀選手のコメント
「ピリピリした雰囲気ではなく、冷静に確実に行こう、という気持ちで臨みました。できればスタートでトップグループとセカンドグループの間につけて追いかけていきたかったのですが、エンジンの始動が若干遅れたのでセカンドグループのトップに立つことに切り替えました。
今回はチームのピット作業に救われました。ピットインの前は酒井選手に少し引き離されていたのですが、自分がピットアウトした次の周にちょうど酒井さんが出てきたところだったのでそのまま抜くことができました。これはチームが素早いピット作業をしてくれたおかげですのでとても感謝しています。
現状でできる限りのことはやったつもりですし、チームも精一杯やってくれました。この13位というポジションを真摯に受け止め、少しでも速いバイクになるように仕上げていきたいと思います。
今大会は本当にたくさんのデータを取ることができました。レースをしてみないとわからないことがたくさんあるので、そう言う意味ではものすごく大きな収穫です。良い言い方をすれば、膨大なデータを取れたし、完走できたし、予選順位よりも上がりましたし、ポイントも取れました。次戦モテギは事前テストもありますし、今回収集した大切なデータを基に前進したいと思います。」

DATA-2016.4.24 Race

4月23日(予選)
モリワキレーシングと高橋裕紀の新たなる挑戦。JSB1000クラス初めての決勝レースを予選15番手から臨む

 全日本ロードレース第2戦がモリワキレーシングの地元、三重県:鈴鹿サーキットで開催された。開幕戦筑波サーキットはJSB1000クラスが開催されなかったのでこの第2戦がJSB1000クラスの開幕戦となる。J-GP2クラスで2014年、2015年と2年連続シリーズチャンピオンを獲得した高橋裕紀とモリワキレーシングは最高峰クラス:JSB1000クラスへステップアップ、新たなる挑戦に挑む。2017年の鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)参戦を視野に入れた挑戦である。もちろんそう容易く勝てるわけではないことは重々承知しているが、全日本ロードレース最高峰クラス、そして世界の舞台:鈴鹿8耐で勝つという高い目標の下、ライダー、チーム一丸となって闘いに挑む。

 今大会は「NGKスパークプラグ SUZUKA 2&4 RACE」として四輪レースSuper Formulaと併催され、200kmのセミ耐久レースとなる。これはFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の規則変更により今年から鈴鹿8耐の参加台数が最大70台となり、鈴鹿8耐への参戦資格を選抜するレースとなるためだ。今大会は81台ものエントリーとなり、A、B、2つのグループに分かれて走行が行われた。高橋はBグループの走行となる。

 木曜日に特別スポーツ走行が行われたが、午前中のセッション途中から生憎の冷たい雨となった。
翌金曜日のART合同走行。昨日来の雨は朝方には上がり天候は急速に回復したものの、午前中の走行は完全ドライコンディションにはならなかった。高橋は総合6番手のタイム。2回目の走行はドライとなったが強風が吹き、走りにくいコンディション。高橋は10秒台に入れるタイムでBグループ7番手、総合14番手で終える。

 迎えた公式予選、時より陽が差すドライコンディションの中、12:20一斉にコースイン。スタート直後集団に紛れてなかなかクリアラップが取れなかったが4周目には2分10秒台に入れる。さらにタイムアタック、という矢先のスプーンカーブで速度差のあるマシンと接触、転倒してしまう。ハンドルレバーが折れながらもピットまで戻ってきた高橋はTカーに乗り込み再度タイムアタックを行う。予選終了間際に2分10秒220のベストタイムを更新、Bグループ7番手、総合15番手で予選を終える。

 モリワキレーシングとして約8年ぶりのJSB1000クラス参戦。タイヤは2017年から17インチになることを視野に入れて敢えて17インチを選択、Honda CBR1000RR モリワキ改のマシン開発を行う。マシンもタイヤも手探りの中で始めた挑戦。ここから新たなモリワキレーシングの闘いが始まる。

高橋選手コメント
「まだ自分のバイクのように扱えません。シェイクダウンをしてから1回スポーツ走行を走っただけで、このレースウィーク初日(木曜日)は雨、昨日のART合同走行からやっと本格的に走り始めて、明日はもう決勝レース、という感じです。チームは現状できることの中で一生懸命マシンを煮つめ、セッティングを行ってくれていますがまだまだ程遠いですね。でもやるべきことがたくさんあるので楽しくやっていますし、チームの仕事に感謝しています。
J-GP2クラスではディフェンディングチャンピオンでしたが、JSB1000クラスでは完全にチャレンジャーです。現状のパッケージ(の実力)は誰の目にも明らかだと思います。その中でどこまで上位陣に食い込めるか、がチャレンジだと思っています。“全戦全力・全開で行く”、というスタンスはJSB1000クラスでも変わりません。そこを妥協したらマシン開発もセッティングも100%にはならないと思うので目一杯、全力で走ります。」

DATA-2016.4.23 Qualifying