メッセージ

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大切なのは、物事に対する考え方である。困難に立ち向かい、乗り越えることにより人は成長する。諦めた瞬間、成長は止まる。人に不可能という言葉はないのだ。

未来のGPライダー達へ

1985年7月に発行された「THE MORIWAKI BOOK」。森脇がレースを目指す人たちに、より良い練習を、安全で充実したレースをしてもらいたいとこの本を製作しました。

2007のカタログで内容を少し紹介させていただいたのですが、発刊直後より「是非読んでみたい。」「昔読んだ事がある。もう一度読みたい」と言う声を沢山頂きました。現在は廃刊になっている為、お客様へ販売させて頂く事は出来ませんでしたが、数回に分けてWEBで紹介させていただきたいと思います。

・君たちに不可能はない

 これを読み始めた君たちは、すでに当事者だ。何の当事者かというと、すべての物事に対して何でも出来る可能性を持ってスタートした当事者だ。オートバイに乗るという事、レースに出るという事、マシンをチューニングするという事、仲間が出来るという事、勉強するという事、人間として成長するという事。すべてに可能性を持った素晴らしい人間。それが今の君だ。走るという事、工具を持つという事、考えるという事。オートバイに乗った瞬間から、レースに出た日から、君は確実に成長している。刻々と一日一日。昨日の君と、今日の君は違う。君は、鈴鹿のコースレコードを作れる。君は、世界チャンピオンになれる。もう少し正確に言うと、その可能性を持っている。可能か不可能か。不可能と言った瞬間に、君に世界チャンピオンになる可能性は無くなる。可能だといったら本当に可能性は、ある。夢ではなく現実に可能性は、ある。今の君には出来ないかもしれない。しかし、5年後、10年後は誰も知らない。だからこそ、君に可能性はある。いつチャンピオンになれるのか、可能性は何%なのかという質問に答える必要は無い。その質問自体が間違っている。君はただ目標に向かって努力を続ければいい。結果を急いではいけない。何かトライしたからといって、すぐに結果が出るとは限らない。明日分かるかもしれない。1年後、10年後かもしれない。レースであれば、レースをやめた後にその答えが分かるかもしれない。

 君には時間がある。努力をする、トライをする、考える、時間がある。君はまだ若いから、可能性を持って物事を行うだけの時間がある。レースだけではない。勉強だけではない。全てに対して大切なのは「考え方」だ。不可能は無いと言う考え方だ。そして、どうしたら可能になるか、出来るようになるかを考える事だ。オートバイという乗り物、レースという世界、そしてそれらを取り巻くすばらしい自然は、君を成長させてくれる。楽しむという事、苦しむという事、行動するという事、考えるという事、好きだという事、若いという事。

「君に、そして君たちに不可能はない」
森脇 護